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ガンバ大阪
生きている証をここに。2024ガンバ大阪パラアートKANSAI
「パラ」 ここ数年で聞き馴染みのある言葉になってきた。TOKYO2020で、世界中の障がいのあるアスリートが自身の可能性の限界に挑戦し、我々に大きな感動を与えてくれた。絵画の世界にも我々の心を揺さぶる分野がある。”パラアート”だ。
身体や知的、精神面で障がいのある方にとって、絵の制作そして鑑賞者の反響は、心と感性を共有し、障がいの壁を越え、社会との繋がりを強めることになり、その人の生き甲斐に繋がる。
公益財団法人日本チャリティ協会と各行政と協働し、スタジアムでは初開催となる「2024ガンバ大阪パラアートKANSAI」を実施した。
- 活動場所
- パナソニックスタジアム吹田
- 協働者
- 行政、学校、選手、公益財団法人
- 協働者名
- 公益財団法人日本チャリティ協会、吹田市、茨木市、高槻市、豊中市、摂津市、池田市、箕面市、大和大学
協働者の声
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公益財団法人日本チャリティ協会/瀬川 乙女 氏
我々は1966年より障がい者等の文化活動を支援していますが、今回のパラアート展ではオリンピックのレガシーであるスポーツと文化の融合が生まれ、サッカーを通した新しい出会い、共感と多くの感動が沸き、関西に活動拠点が生まれました。サッカーとアートが地域を結び付け、多様性社会の実現を推進する機会にしたいです。
活動詳細情報
1.公式サイト①
2.公式サイト②
3.PR TIMES
ストーリー
パラアートとは、福祉文化の育成振興を理念とする日本チャリティ協会が、1986年から取り組む「障がい者カルチャースクール」を始まりとする芸術文化である。
彼らの絵は独創的だ。キャンバス上に我々の固定概念はない。彼ら特有の個性や、思いもかけない色彩、確信に満ちたフォルム、描くモチベーションは、時として私たちの絵を超越する。そこにパラアートの魅力がある。
また、彼らは感情表現や会話が難しく、閉塞感を感じがちだ。思い向くままに没頭した絵が、彼らのアイデンティティとなり、コミュニケーションツールでもある。


パラアート普及と社会共生を目指す協会と、新たなスタジアム活用と地域社会貢献活動を目指す我々がパラアート展を企画。
ホームタウン7市に後援協力を頂き、作品を募集。選手の呼び掛けで、障がいのあるアーティスト70名90作品が集まり、38作品を厳選。全選手が審査し、表彰作品を決めた。宇佐美選手は「実に躍動感を感じ、絵からパワーが貰える」と語った。
2試合でコンコースに展示された作品は、約5万人の来場者を魅了。「独創的ですごい。スポーツとは異分野だが、絵が応援する活力になる」と心を奪った。当日は、アーティスト・ご家族等、約80名を招待。展示された自身の作品と鑑賞する多くのサポーターの光景に「パラアートに関心を持ってもらい嬉しい。頑張って描こうと励みになった」と笑顔。
「こんな多くの人に見てもらう経験が人生初で、この上なく幸せ。また一つ生きている証を残せて、素敵な思い出」と目を潤ませた。
NHK、MBSやSNSでも展示会の模様が発信され、アーティストから「次はスタジアムを描こう」と声が届いた。
協会の瀬川さんは「スタジアムが情報のハブに!」と期待。人々が集うスタジアムで、きっかけに出会い、広がっていく。展示会でガンバ大阪を好きになった参加者も多く居た。
彼らがスタジアムで、お客様の前で、頑張れるという勇気を得られる環境を作り続けたい。
ご家族は「絵がスポーツを通じて、多くの人に触れて頂く機会は、息子のように生きている人々にとって嬉しい出会いであり、生きる励みになる」と。
ガンバ大阪が人々の熱狂を生み出し、中心となるように取り組みたい。