シャレン!Jリーグ社会連携
FC琉球
FC琉球ハダシバ!~ハダシで芝で遊ぼう!~
多くのJクラブがキャンプを実施し日本サッカー界も恩恵を受けている沖縄の良質な天然芝グラウンド。市町村が維持管理するそのグラウンドを地元沖縄の社会課題解決のためにも活用するべくスタートした「FC琉球ハダシバ!」プロジェクト。子供たちがFC琉球の選手たちと裸足で芝生の上で遊び、スポーツや外遊びの楽しさを実感し、健康増進、運動習慣定着を図った。大きな太陽の下、芝の上で裸足ではしゃぐ子供たちのたくさんの笑顔が、県民の健康問題、母子世帯の多さなどによる沖縄特有の社会課題解決へのアシ掛かりになることを願って!
- 活動場所
- タピック県総ひやごんスタジアム、黄金森公園陸上競技場、豊見城総合公園陸上競技場、瀬長島サンセットパーク(サンセット広場)
- 協働者
- 行政、 企業、 ファン・サポーター、 選手
- 協働者名
- 南風原町教育委員会、豊見城市教育委員会、東洋グリーン株式会社、リゾーツ琉球株式会社、上間菓子店株式会社
協働者の声
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東洋グリーン株式会社/石井 洋介 氏
今回の活動は、裸足になって芝生で遊ぶことで、外で身体を動かす事の楽しさや、裸足で遊ぶ爽快感を子供たちに味わってもらうことが目的のひとつでした。普段スポーツをやっていないと触れる機会が少ない、競技場の整備された芝生の上で遊ぶ事で、体を動かして遊ぶ事の魅力を感じてもらう良い機会になったと感じています。
活動詳細情報
1.公式サイト①
2.公式サイト②
3.公式サイト③
4.リゾーツ琉球HP
ストーリー
スポーツ庁の2022年度全国体力テストで沖縄県内の肥満傾向にある児童生徒の割合は全国平均を大きく上回っており、特に体育の授業を除く1週間の総運動時間0分の公立学校児童生徒が全4カテゴリー(小5男・女、中2男・女)中、3カテゴリーで全国ワースト、残るカテゴリーもワースト2と突出しており、県教育委員会では体育の授業以外でも運動に親しむ機会の創出、日常的な運動習慣づくりの推進を急務としている。
また、沖縄県ではJクラブ等のキャンプ誘致のために県が実施した「芝人(しばんちゅ)養成事業」により県内多くの市町村が良質な天然芝グラウンドを保有し、サッカー界も大きな恩恵を受けているが、行政課題として税金でこれを維持していくためには住民にもこれをさらに有効活用してもらう必要があった。
「FC琉球ハダシバ!」プロジェクトは、これら2つの課題を解決するため、FC琉球と「芝人養成事業」により県内の多くのグラウンドの芝生を管理している東洋グリーン株式会社が共同で企画し、複数の市町村との連携によりスタートした。「ハダシバ!」とは「ハダシで芝で遊ぼう!」の略称であり、その名の通り沖縄の整備された芝生で、子供たちにFC琉球の選手やスタッフと一緒に裸足になって鬼ごっこやだるまさんが転んだなどの公園遊びをすることでスポーツや外遊びの楽しさを実感してもらい、子供の健康増進、将来に渡る運動習慣の定着を図る取り組みである。 なお、一般的には芝の育成のために利用頻度が制限されることが天然芝施設有効活用の課題となるが、子供が裸足で遊ぶ分には芝のダメージが少ないこともこの活動の大きな利点である。
さらに、行政からのニーズとして、別の社会課題への取り組みとしても「ハダシバ!」を活用することになった。沖縄県は母子家庭比率が全国平均の2倍と突出していることもあり学童クラブなどの子供の居場所を利用する子供が多く利用時間も長いため、子供たちに体を動かしたり様々な体験を提供し続けることが難しかったが、それにも「ハダシバ!」が役に立ったのである。
開催初年度の昨年は5回開催、計178人の子供たちが「ハダシバ!」に参加し、そのたくさんの笑顔がメディアや広報誌で広がったことで、他の市町村や学童クラブからも「ハダシバ!」を実施してほしいという要望を多く聞くようになった。また、イベントへの物品やサービスの提供など協力企業も増えつつある。FC琉球の名物シャレン活動として、今後もより多くの行政や企業と連携しながら活動を広げていきたい。