シャレン!Jリーグ社会連携
柏レイソル
すべては子どものために。子どもの権利について学べるアクティビティ教材作り
柏レイソルは、CSR連携パートナーである子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと共に「子どもの権利」を推進するための活動を行っています。その活動の一環として2023年11月、子どもの権利について学べる授業を、柏市立酒井根小学校で柏レイソルトップチーム選手5名と共に実施しました。
この活動は、柏レイソルが続けていかなければいけない「大切な子どもたちへの支援」の一つで、学校で子どもの権利について学べる教材を開発することを目的として、セーブ・ザ・チルドレン、小学校、柏レイソルの3者が共同で実施したものです。
- 活動場所
- 三協フロンテア柏スタジアム 柏市立酒井根小学校
- 協働者
- 行政、学校、NPO
- 協働者名
- 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、柏市立酒井根小学校(柏市教育委員会)
協働者の声
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公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長/髙井 明子 氏
子どもの権利授業に参加した子どもたちからは、「柏レイソルの選手が一緒に考えてくれたからよかった」、「安心して話せるってこんな気持ちなんだなと思いました」といった声が寄せられました。柏レイソルや地域の方たち、子どもたちとともに、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指します。
活動詳細情報
1.公式サイト
ストーリー
みなさんは「子ども権利」を知っていますか?
子どもの権利条約とは、1989年11月20日に国連総会で採択された子どもたちの権利について定める国際条約です。子どもの権利条約第42条では「子どもの権利条約を知る権利」が定められています。
しかし、2019年にセーブ・ザ・チルドレンが実施した調査では、子どもたちの約3割が、また大人の約4割が「子どもの権利について聞いたことがない」ということが明らかになりました。
このような状況を受け、セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちが多くの時間を過ごす学校で権利について学べるための教材開発に着手。先生や生徒の意見を聴きながら、子どもの権利について考えられる実践的な教材の開発を進めています。
セーブ・ザ・チルドレンによる子どもの権利の教材開発や共同での授業実施について、柏市立酒井根小学校に声をかけたところ、快く授業に協力していただけることになりました。こうして初の試みとなる学校、Jクラブ、国際NGOの三者協働による「子どもの権利の授業」が動き出しました。
授業前に行ったアンケート調査で、子どもの権利について「学校の授業を通じて、選手と一緒に考えたい」といった声が子どもたちから多く寄せられたこともあり、授業にはオウイエ ウイリアム、山本桜大、落合陸、熊澤和希、モハマド ファルザン佐名の5選手が参加。2時間の授業を実施するにあたり、選手は2か月以上前から模擬授業を複数回行ったり、授業に関する意見を提案したりするなど、積極的に準備に関わりました。酒井根小学校で実施された授業で用いた教材(アクティビティ)の一部は、現在、セーブ・ザ・チルドレンによる子どもの権利について学べるウェブサイト「こどものケンリ」で公開しています。教材は、自由に閲覧・ダウンロードでき、学校の授業などで活用することができます。
柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンによる、子どもの権利を推進するための活動は、今回のみで終わりではありません。2023年4月には、こども基本法・こども家庭庁が施行・発足されました。学校現場でもこれまで以上に人権や子どもの権利に配慮した教育活動が求められています。子どもたち、学校現場で働く教員、そして柏レイソルやセーブ・ザ・チルドレンなど、子どもを取り巻く関係者が共に権利を守るための活動を推進することで、子どもの権利が保障された社会が実現されると考えます。