シャレン!Jリーグ社会連携
ツエーゲン金沢
「視覚障害者と共に楽しむ」~新たなスポーツ観戦の価値~
視覚障害の方と共に観戦を楽しむ「Future Challenge Project」は2021年からスタートし、昨年で3年目。
昨年は、本プロジェクトの目的である「障害のあるなしに関わらず共に暮らし続けられる街」の具体化を進めるため、全盲のアーティストのゲスト出演や、パラスポーツ体験イベント、hummelによる「点字シャツ」の販売、そして晴眼者と視覚障害者によるフェアプレーフラッグ掲出を新たに実施。
「視覚障害の方と共に楽しめる」スタジアムの空間を主催者、視覚障害の方、来場者全体で共創することができた。
- 活動場所
- 石川県西部緑地公園陸上競技場
- 協働者
- 行政、 企業、 住民、 学校、 学生、 NPO、 ファン・サポーター、 民間団体、 社会福祉法人
- 協働者名
- 【主催】Future Challenge Project実行委員会(「あうわ」視覚障害者の働くを考える会/金沢市市民活動サポートセンター/金沢星稜大学 スポーツ学科地域スポーツマネジメント研究室·新谷研究室/ツエーゲン金沢サポーター/ツエーゲン金沢BFC / ツエーゲン金沢)【後援】石川県/社会福祉法人石川県視覚障害者協会/金沢市/株式会社北國新聞社【協力】株式会社アイ·オー·データ機器/NPO法人石川バリアフリーツアーセンター/金城大学/ブラインド・ガイドRUNサークル「あいりす」/北陸放送株式会社
協働者の声
-
-
金沢星稜大学スポーツ学科地域スポーツマネジメント研究室 教授/西村 貴之 氏
活動初年度から参画し、今回3回目となりました。「視覚障害者を晴眼者がサポートする」ではなく、「視覚障害者と晴眼者が共に楽しむ」というコンセプトが深く根付いてきています。みんなで一緒に楽しむことが、自然と障害に対する相互理解につながっていく「スポーツならでは」の取り組みだと実感しています。
活動詳細情報
1.公式サイト①
2.公式サイト②
ストーリー
【「共創」プロジェクト】
「障害のあるなしに関わらず共に暮らし続けられる街づくり」を目的として、2021年からスタートした本プロジェクト。
クラブ単独でなく、サポーター有志や地元の大学、各種企業・団体、視覚障害当事者団体の皆様と実行委員会を組んで「視覚障害の方と共に観戦を楽しむ」ことを合言葉に進めてきました。
【「共に楽しむ」の実現に向けて】
本プロジェクトでは、地元大学生の介添えによる視覚障害の方を対象とした観戦会をはじめ、実況解説の音声配信や視覚障害の体験・啓発ブース、啓発情報を掲載した応援ハリセンの配布など「障がいのあるなしに関わらず共に暮らし続けられる街づくり」の実現に向けて進めてきました。
3年目となる昨年は、より具体化させるための取り組みとして、盲目のシンガーソングライター・栗山龍太さんによるライブ・トークイベントを開催。
さらに、サプライヤーのhummelが「点字シャツ」を販売し、トップチーム・BFC選手が着用して登場するなど、視覚障害にふれる機会が増えました。
【Jリーグ初!フェアプレーフラッグ掲出】
さらにJリーグ初の取り組みとして、晴眼者と視覚障害の方によるフェアプレーフラッグ掲出を行いました。
「対戦相手・審判へのリスペクト」の意が込められているフェアプレーフラッグを、晴眼者と視覚障害の方が一緒に掲げて入場することで、本プロジェクトの目的をアピールしました。
【共に楽しむ】
「目が見えない視覚障害の方が観戦を楽しめるのか」悩み考えながらスタートした本プロジェクトですが、主催者・視覚障害の方・来場者の皆さんで趣旨・目的を共有することで、晴眼の人も視覚障害の人も関係なく、思いっきり応援し共に観戦を楽しめるスタジアムの空間を創り出すことができています。
このプロジェクトを今後も継続し、共に楽しむことが「当たり前」となる社会を目指していきます。