シャレン!Jリーグ社会連携
横浜F・マリノス
「Jリーグ初の知的障がい者サッカーチーム『横浜F・マリノスフトゥーロ』 ~共生社会の実現へ~」
横浜F・マリノスフトゥーロはJリーグ初の知的障がい者サッカーチームとして2004年に発足。障害者スポーツ文化センター横浜ラポール、横浜市スポーツ協会、横浜F・マリノスの3団体が協力して運営している。知的障がい者サッカー大会はもちろん、2018年には横浜市社会人リーグに参戦し、健常者と交わる機会や選手たちの活躍の場を増やしている。そして、”誰もが思いやりを持てる共生社会”の実現を目指す。
- 活動場所
- 横浜ラポール、谷本公園、長浜公園 等
- 協働者
- 行政、外郭団体
- 協働者名
- 障害者スポーツ文化センター横浜ラポール、横浜市スポーツ協会
協働者の声
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障害者スポーツ文化センター横浜ラポール/小山 良隆 氏
「共生社会(インクルーシブ)」や「SDGs(持続可能な開発目標)」の考え方が根付く前から、スポーツの理念の”本質を共有”し、サッカーをキーワードに“ゼロから協働”させていただいた活動は、障がい者スポーツの分野の象徴的なひとつとして、組織を越えた広がりと繋がりを見せています。
活動詳細情報
1. 公式サイト①
2. 公式サイト②
4. ゲキサカ
ストーリー
【始まり】
障がいの有無に関係なくサッカーを楽しめる環境づくりをコンセプトに、Jリーグ初の知的障がい者サッカーチームとして、2004年に創設された横浜F・マリノスフトゥーロ。当初は約20名の選手でスタートしたが、現在は約100名の選手が在籍している。
「フトゥーロ」というチーム名には”誰もが思いやりを持てる共生社会”“誰もがサッカーを楽しめる環境”が当たり前にある「未来」へ、という想いが込められている。
【成長】
選手の多くは人とのコミュニケーションを取ることが決して得意ではない。友達との付き合いが苦手だったり、家に閉じこもってしまう選手も少なくなかった。しかし、フトゥーロ加入後は仲間が出来て、待ち合わせをし、練習会場に行ったり、F・マリノスの試合を一緒に観戦するようにもなった。ファン・サポーターともボールを蹴り、仲良くなってゴール裏で一緒に応援するなど、自発的に行動するようになった。保護者から「フトゥーロのおかげで、加入してから多くの仲間ができ、表情も明るくなり、自分で考えて行動するようになった」という声もあがるなど選手たちはサッカーを通じ社会性を身につけ、着実に成長している。
【スタッフの想い】
選手たちは十人十色の”個性”がある。同じ言葉でも選手によって伝え方を変えるなど、スタッフにも繊細なコミュニケーションが求められる。F・マリノスのコーチ、横浜ラポール、横浜市スポーツ協会のスタッフがそれぞれ強みを発揮しながらも、試行錯誤の毎日だ。一人一人にあったアプローチの仕方を共有して、普段の練習やコミュニケーションに活かしていくなど、選手だけではなく、スタッフも一緒に成長している。
【未来】
2023年でフトゥーロは「20年目」を迎える。
この20年で選手たちはサッカーだけではなく、地域イベント・サッカー教室・Jリーグの試合運営のサポート・小学校の授業等にも参加し、「障がい」という壁を越え、多くの活動をしてきた。選手も成長し、関わるスタッフも一緒に成長する。「共生社会の実現へのロールモデル」フトゥーロがそのような存在になれるよう、「未来」へ突き進んでいく。