シャレン!Jリーグ社会連携
名古屋グランパス
在留ブラジル人の子どもたちのお仕事体験
名古屋グランパスは、在留ブラジル人の活躍や日本語習得を目的に、取り組みを始めています。ホームタウンである豊田市は、在留ブラジル人の多い地域です。そのコミュニティでは母国語がメインで使用されており、日本語や日本社会への理解が乏しいことは、本人たちの可能性を狭めているように感じます。サッカーを通じ、在留ブラジル人が日本語を学習するきっかけや、日本社会でチャレンジしたいと思うきっかけを提供することで、日本人との相互理解も進み、より住みやすいホームタウンへのまちづくりに寄与できると考えています。
- 活動場所
- 豊田市、豊田スタジアム
- 協働者
- 行政、学校、学生、NPO、ボランティア
- 協働者名
- 豊田市役所、伯人学校イーエーエス豊田、ブラジル人学校エスコーラ・ネクター・NPO法人希望の光・グランパスボランティア
協働者の声
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伯人学校イーエーエス豊田/通訳 アギアル・ジェジソン 氏
スタジアムでのお仕事体験は、生徒たちにとって良い交流となりました。体験会の後の試合では、自分たちと同じブラジル国籍選手が活躍している姿を見ることが出来て、とても嬉しかったです。生徒たちはサッカーが大好きなので、これからも名古屋グランパスとの交流や応援を通じて、様々な経験をしてほしいです。
活動詳細情報
1. 公式サイト
2. 公式Twitter
ストーリー
名古屋グランパスは、2022/3/20(日)名古屋グランパス対柏レイソル(@豊田スタジアム)開催時に、在留ブラジル人の子どもたち向けのお仕事体験会を実施しました。当日は伯人学校イーエーエス豊田と豊田市立保見中学校の生徒、合わせて約80名が参加しました。
保見中学校には在留ブラジル人も多く在籍していることから、ポルトガル語を理解できる生徒が多く在籍しています。語学をサポートする日本人生徒も一緒に活動に参加することで、多文化共生社会の理解や、語学習得のきっかけとなるようにと考えました。在留ブラジル人の子どもたちが日本語を理解することで、活躍の場は大きく広がっていくと思います。
また、スタジアム開場前には社会で活躍されている在留ブラジル人のキャリア講話を実施し、それぞれのキャリア形成を考えるきっかけを作りました。
講話は2か国語での講話を実施し、子どもたちは真剣に聞き入っている様子でした。
そして、お仕事体験会の中では、主にボランティア業務を交代で担当してもらい、お客様へのおもてなしを通じて、地域への愛着や社会への理解を深める場を作りました。参加した在留ブラジル人生徒からは、「サッカーに関わる他の職業について知りたい」「名古屋グランパスに関わる仕事に就くためにはどうしたら良いか」「今度は家族と一緒に応援に来てみたい」などの声を聞くことができ、今回の体験を通じ、将来へ向けてモチベーションを高める機会になったと思います。
体験会後には全員で試合を観戦し、同じブラジル国籍選手を中心に応援していただきました。このお仕事体験会の活動の他にも、2022/7/10(日) 名古屋グランパス対清水エスパルス(@豊田スタジアム)では、在留ブラジル人の観戦招待企画を実施したり(100名以上が参加)、2022/10/10(祝・月)に開催されたブラジル人学校エスコーラ・ネクター主催のサッカー大会へ協力したり、様々な取り組みを始めています。
在留ブラジル人(在留外国人)との関わりは、地域の課題として取り上げられるケースも少なくないと思います。名古屋グランパスは、在留ブラジル人とのポジティブな関わりを増やしていくことで、日本語習得や社会参加を促し、地域社会での活躍を応援して参ります。
そして、日本人との相互理解が深まり、ホームタウンに国籍を超えたコミュニティが広がるきっかけを作っていきたいと思います。