シャレン!Jリーグ社会連携
ヴァンフォーレ甲府
Connect~就労支援施設とのタグ製作~
クラブがSDGsに取り組んでいくことを表現すべく、甲府市自立支援協議会就労支援部会、ユニフォームサプライヤー『ミズノ』、クラブスポンサー『GLITTER』にご協力をいただき、 2021シーズンより夏季限定ユニフォームに「ヴァンフォーレSDGs」ロゴを掲出しております。山梨県全域をホームタウンとし、これまでも積極的な「地域社会連携活動」や「地域課題解決」に取り組んできました。今後もホームタウンである”やまなし”が更により良く、かつ持続可能な地域社会になるためのクラブの決意として、この取り組みを行っています。
- 活動場所
- 甲府市内の就労支援施設、ホームゲーム会場
- 協働者
- 企業、NPO、スタジアム、選手、甲府市内就労支援施設
- 協働者名
- ミズノ株式会社、株式会社GLITTER、甲府市自立支援協議会就労支援部会、甲府市内就労支援施(SAKURA/ゆうき公房/ひかりハウス/わごころ/リッツカンパニー/ホープ/エスペランサ/ケイプ甲府/クリナース酒折/ぽぷら/ホワイトツリー/いろどり)
協働者の声
-
-
ひかりハウス/兼田氏(左)、望月氏(右)
事業所利用者の皆さんから「以前から応援しているチームが着るユニフォームの一部を作ることに参加できて嬉しかった。」「作業自体は、むずかしいところは、手伝ってもらっての作業だったが、やりがいがあった。」「作業を通じて、応援チームを身近に感じることができた。」との声を聞くことが出来ました。
活動詳細情報
1. 公式YouTube
2. 公式サイト①
3. 公式サイト②
4. 公式サイト③
5. 公式サイト④
ストーリー
コロナ禍で多くの『就労支援事業所』にて「自信を持って作っているが販売出来ないことやお客さんの喜ぶ顔を直接見ることが出来ないのはつらい。」
「自分たちの事業所でつくったモノを販売することで、仲間と目標を持ったり、やりがいを感じたい。仲間の中にはモチベーションが上がらずに閉じこもってしまう方もいました。」
という声を伺っていました。さらには「製作した商品の販売機会の減少⇒それによる収入減⇒障がい者の働く機会が奪われ自立を阻む」という悪循環が懸念されていていました。
クラブとしては今回の施策で、 『就労支援事業所』利用者の皆様が製作したタグを選手が着用している姿を自分たちで見ることにより、働きがいを改めて感じていただき、スポーツを通じて少しでも活力のある豊かな生活に寄与することを目指しました。
このタグはユニフォームサプライヤー『ミズノ』にご提供頂きました。ユニフォーム製造過程に生じる端材など、廃棄処分となる端材生地をアップサイ クルさせ、タグを作り出すことで、環境負荷を削減し、循環型社会に貢献することを目的としています。
そして作業工程の「切る」「縫う」「貼る」という部分を甲府市内の『就労支援事業所』に仕事として依頼させて頂きました。
【切る】ユニフォームの端材を指定されたサイズに裁断
【縫う】ミシンを使用した裁縫
【貼る】ユニフォームへの圧着作業
⇒クラブスポンサー『GLITTER』に圧着方法をご指導頂きました。
完成したユニフォームは2021/2022シーズンともに夏季限定ユニフォーム着用試合の3試合、計6試合で着用。さらにこれら試合時に、場外イベントブースにて、「作成したタグの販売」「ご自身のユニフォームへの圧着」を来場者の皆様向けに『就労支援事業所』利用者と『GLITTER』の方々に行って頂きました。
そして、「自分たちが製作をしたタグを選手が着用している試合を観戦していただくことで、利用者の皆様に働きがいを改めて感じてほしい!」との思いから、キックオフ後はスタンドから試合を観戦して頂きました。
就労支援事業所の利用者の皆様からは、「これを着て試合に出場した時、あのユニフォームの一部は私達が作ったんだと少し誇らしい気持ちになると思います。 」
「伸縮性のある生地の為、裁断された生地が真四角ではなく、縫い線を正確に書くことが難しかった。 」などの言葉を頂きました。
クラブは2021年4月にクラブの強みである皆様との間で築いてきた絆を基盤に「新たなクラブの可能性」として、SDGsを戦略機軸にした事業の高度化・差別化に積極的に取り組んでいくことを目的にJリーグクラブとして初めて「SDGs宣言」を行いました。今後もホームタウンである”やまなし”が更により良く、かつ持続可能な地域社会になるために引き続き活動を行います。