シャレン!Jリーグ社会連携
福島ユナイテッドFC
街おこしのニューヒーロー!街を元気づけるのはサポーターだけじゃない!プレーヤーだってまだまだ現役!
福島ユナイテッドFCは福島市と福島市内の観光協会や宿泊企業と連携して、サッカーを通した街おこしにチャレンジしている。自チームの強化や、収入が目的ではない。サッカーの交流大会を通して、街や温泉街に活気を戻すための活動だ。昔は繁忙期になれば人が賑わっていた温泉街や、コロナ禍前にはたくさんの人たちが食事を楽しんだ駅前の繁華街に、サッカーの「サポーター」ではなく「プレーヤー」を集めて、街を活性化させる。有名なスポットが無くても、サッカーがあれば街は活気づく!そんな街を目指している。
- 活動場所
- 福島市内サッカー場、福島市内宿泊施設
- 協働者
- 行政、企業、住民、ファン・サポーター、都道府県サッカー協会、飲食店
- 協働者名
- 行政、企業、住民、ファン・サポーター、都道府県サッカー協会、飲食店
協働者の声
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福島市役所/清野 明 氏
東日本大震災以降の取組みが、現在は新型コロナウイルス感染症からの地域経済回復の取組みとなり、福島市にとっても、今は欠かせない事業に成長していると感じています。持続的に開催することで、その時々の課題に対して、街とスポーツが連携、連動し、住みやすい、そして来やすい街を福島ユナイテッドFCと一緒に共創していきたいと考えています。
活動詳細情報
ストーリー
福島ユナイテッドFCの事務所がある飯坂温泉は、日本武尊が東北征討の時に発見、開湯したという伝説があり、温泉が多い東北地方でも、宮城県の秋保、鳴子とともに、奥州三名湯のひとつとして多くの人々に親しまれてきた。しかし、近年においては、急激な社会経済状況等の変化により、観光客、宿泊客は減少してきており、昭和40年代後半の最盛期には120軒あった旅館も64軒、年間178万人の観光客入込数があったのも101万人まで減少しており、これらの後退状況に対して、歯止めをかけるまでには至っていない現状にあった。
そんな折、福島ユナイテッドFCがJFL昇格を機に、事務所を飯坂町に移転。練習場も、飯坂町から車で5分の十六沼公園を拠点とすることになる。その後、福島ユナイテッドFCのJ3昇格と相まって、2019年に十六沼公園は天然芝が2面追加され、人工芝も3面と増やしていった。その練習拠点を活用した「福島ユナイテッドカップU-12」を福島市と福島ユナイテッドFCで企画し、2015年より継続開催してきた。目的は、大会に参加してもらうチームに飯坂温泉に宿泊してもらうためだ。参加チームは、基本は県外のチームが多い。サッカーの試合をして、試合後は飯坂温泉の旅館に宿泊し、交流を深めてもらうのだ。
旅館は飯坂温泉観光協会が協力して、紹介と宿泊手配に加え、日帰り入浴券の配布をしてくれている。お土産に福島県産の桃を渡して福島市のPRも忘れない。さらに、くだもの狩りなど福島市の魅力に触れる貴重な機会も創造してくれている。
もう一つ、福島市と福島ユナイテッドFCは大会を開催している。その名も「OYAJI CUP」。対象は30歳以上と尖った条件の大会だ。(オーバーエイジならぬ、アンダーエイジ枠も少しはある)こちらも目的は、福島市中心市街地に宿泊してもらうことだが、大人ならではの裏テーマが存在する。それは「福島市を飲み尽くそう!」。なんと、宿泊手配だけでなく1軒目の居酒屋までも手配済み。1軒で終わるわけもないので2軒目はご自由に。宿泊だけでなく、飲食でも活性化を促すのが目的だ。
次の日の試合が全員ヘロヘロでも笑顔でプレーしているのもOYAJI CUPの魅力の一つかもしれない。もちろん、参加賞から優勝賞品すべてが福島市の名産品やくだもので、ここでも福島市のPRを忘れない。
観光客を呼び込むためには、人気スポットは欠かせないが、人気スポットがなくても人が集まる街。
持続的に開催することで、福島ユナイテッドFCが存在することで、サッカーのサポーターだけでなくプレーヤーも集まり、福島を元気にしてくれる。そんな街を目指していきたい。