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2021Jリーグシャレン!アウォーズ
メディア賞
『地域のガキ大将づくり『復活!公園遊び』
ガイナーレ鳥取』活動レポート
ガイナーレ鳥取が取り組む『復活!公園遊び』が2021Jリーグシャレン!アウォーズのメディア賞を受賞しました。この「公園遊び」がもたらす、子どもたちへの本質的な影響とは。ガイナーレ鳥取の活動は、地域にとってどのような価値があるのか。その魅力に迫るため、日々地域と向き合い仕事をする現地の「公務員」が、クラブや協働者に話を聞きました。
●活動エントリー内容は→【こちら】
●話し手
ガイナーレ鳥取 塚野真樹さん・内間安路さん
特定非営利活動法人やまつみスポーツクラブ・一般社団法人米子青年会議所 大原章さん
ミライズ(永伸商事株式会社) 山本伸次さん
米子市福祉保健部こども未来局子育て支援課 末次幸裕さん
●文
鳥取県庁 石河千枝
※本インタビュー記事は、全国の思いある公務員が集う「オンライン市役所」(運営:一般社団法人よんなな会)が担当しました
■『復活!公園遊び』の取り組み
『復活!公園遊び』は、ガイナーレ鳥取の選手やスタッフが、放課後児童クラブに通う子どもと一緒に「ボールをほぼ使わず」に遊び尽くす取り組みです。鬼ごっこ、ろくむし、だるまさんが転んだ、中当て、めんこなど、昔懐かしい遊びから、体を使った遊びまで様々行っています。
選手は平日の午後、体力を使い切った練習後に1時間ほど行っています。その他、休日には県内の学校の親子会や学年行事で、「プレイリーダー」と呼ばれるスタッフが多いときで、1人対子ども100人で公園遊びを行っています。年間の活動回数は100~150回にもなり、3~4日に1回のペースで実施されています。
モットーは、「いつ来てもいつ帰っても良い」「誰が来ても仲間に入れる」「準備いらず片づけいらず」年代や性別の垣根もないので、年上の子が、年下の子も楽しめるような雰囲気を作ったり、積極的に話しかけたりする姿を見ることができます。楽しさの中で「他人との関わり方」「相手の気持ちを考えること」などに気づける場所にもなっています。
©︎GAINARE TOTTORI
■公園遊びには、生きるチカラが詰まっている
この活動は、ガイナーレ鳥取代表の塚野さんが、NPO法人やまつみスポーツクラブの専務理事だった2003年に始めました。故郷の公園で、子どもが遊んでいないことに驚いたのがきっかけでした。
「僕は元Jリーガーで、高校卒業後、10年以上県外で過ごして、30歳手前で故郷の鳥取県に戻りました。県外の子どもたちは、僕が小さいときに遊んでいた鬼ごっこやかくれんぼ、秘密基地づくりなどはしていないようでした。それは、都会の子どもだからだと思っていました。ところが、鳥取の子どもも同じでした。公園は残っていたのに、鳥取の子どもたちも外では遊んでいなかったんです。それを見て、『子どもたち、何やってんの?』と思いました」(塚野さん)
そのときに相談した相手が、大原さんでした。大原さんは、塚野さんが課題を感じる少し前の2000年に同じような思いを持ち、子どもたちに公園遊びの機会を作るイベント『復活!公園遊び』を実施していました。
「昔から、自分を育ててくれたのは公園だと思っていました。運動能力の向上や人間関係の構築など、生きるために大切なこと全てが、遊びの文化の中にあったような気がしていたんです。しかし、ゲームなど、大人が作ったプログラムで子どもたちが遊ぶようなこと、いわゆる個の遊びがどんどん広がっていきました。また、塾や習い事などで子どもたちが忙しくなり、自由な時間が少なくなりました。様々な背景がある中で、公園での遊びやコミュニティが少なくなってしまったのです。公園遊び、コミュニティをなんとか復活したいと思って、青年会議所の事業としてイベントを開催しました」(大原さん)
©︎GAINARE TOTTORI
ろくむし、メンコ、ビー玉などを公園で体験できるイベントで、1日で延べ1000人もの子どもたちが遊びに来るほどの盛況ぶり。その後、公園遊びのルールブックを作り、市内の小学校や幼稚園への配布も行いました。しかし、継続させたいと思っていた大原さんの思い虚しく、このイベントは一回のみで終わってしまいました。
その3年後に、塚野さんが大原さんに「前に公園遊びのイベントをされていましたよね。あれをやりたいんです」と相談を持ち掛けたことから、SC鳥取(現ガイナーレ鳥取)の選手ややまつみスポーツクラブ、地域の行政と協力して事業がスタートしました。
■憧れが生み出す力がある
この「公園遊び」の取り組みの価値を、関係者はどのように感じているのでしょうか。米子市役所の学童保育の担当者としてかかわる末次さんは、「非日常」な経験をできることが、子どもの成長につながるのではないかと話します。
「子どもたちが忙しくなっている中で、友達同士で遊ぶことや、外で体を動かす機会は減っています。その中で、選手やスタッフの方が一緒になって、普段しないようなちょっと変わった体の動きをしたりとか、思い切り体を動かしたりすることを、子どもたちは楽しんでいるようです。保護者の方からも、子どもたちが楽しんでいる様子を聞きてよかったという声があります。なかなか交流できないプロサッカー選手が全力で遊んでくれることが、子どもたちにとって『非日常』な体験で、いい刺激になっています。学童保育は、子どもを預かる場ではありますが、いい体験の積み重ねを提供して、子どもの成長にも寄与できるのではないかと感じています」(末次さん)
また、「公園のヒーロー」復活による公園コミュニティの再生こそ価値だと、大原さんは話します。
「小さい頃に公園遊びをしていた私の感覚からいうと、公園で足が速いお兄さんや、ままごとが上手なお姉さんは『ヒーロー』で、真似をしたい憧れの対象でした。そのヒーローがいたから、公園遊びのコミュニティが成立して、教育の場になっていた。そのヒーローの役割を、公園遊びでは、ガイナーレの選手が担っています」(大原さん)
公園のヒーローが復活すれば、ヒーローの真似をする子どもが増えて、公園で遊ぶ子どもたちが増える。そうすればおのずと、子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための、公園コミュニティが復活するというわけです。
©︎GAINARE TOTTORI
さらに、子どもたちから「憧れの目線」が向けられることが、選手が子どもの頃に持っていた「誰かに憧れる思い」を呼び覚ますきっかけになるといいます。
「サッカー選手は、指導者や先生に教えてもらってサッカーを続けられたという一面もあると思いますが、それだけではプロを目指す動機としては弱い。どんな選手も『自分がこうなりたい』という強烈な憧れの存在があって、自分から誰かに対する『憧れの矢印』を出していなければ、おそらくプロになるほどの努力はできません。その感覚を選手に思い出してもらいたい。『鬼ごっこ、やらされてた?サッカー、やらされてた?』と。プロ選手は、プレッシャーも背負っていると思います。でも、もともとの始まりはそうじゃないよねと、選手が気づくきっかけになればと思っています」(塚野さん)
©︎GAINARE TOTTORI
■地域活動がクラブの存在意義
この活動は、サッカーだけではなく、クラブと地域住民の関係づくりにもつながっています。一緒に遊んだ子どもたちが大人になり、「ガイナーレに遊んでもらった」と声をかけられる経験は、選手もスタッフも頻繁に経験しています。
自分たちがやってきた取り組みが実を結ぶような嬉しい声が聞けることが、公園遊びの醍醐味であり、クラブの存在意義。「先日も、とても嬉しかったことがあります」と、塚野さんは象徴的なエピソードを話してくれました。
「先日、地元の金融機関の融資係が変わったので挨拶に行きました。ガイナーレ鳥取の取り組みを説明して、サッカーだけでなく、地域でやっている活動の話もしたんです。すごく嬉しそうに話を聞いてくれていたのですが、公園遊びの話をしたら、『僕、ちっちゃいときに遊んでもらっていました』といってポケットから4枚のメンコを出されたんです。そのメンコは、公園遊びに参加してくれた子どもたちに渡したもので、選手のサインが入ってるんですよ。多分、2003年頃のものでした。家にしまってあるのを覚えてくれていたんですね。僕と会うのがわかったので、会社に忍ばせて持ってきてくれていて。その瞬間、涙が出そうでした。
これって、Jクラブの目指している『地域に根ざすプロサッカークラブ』みたいな話からすると、ものすごく追い風です。『ガイナーレは強くないかもしれないけど、あの人たち、いい人じゃん!』と思ってもらえることが、それこそ私たちの存在意義だと思います。『メンコ持っています!』みたいな近い距離感でコミュニケーションが取れることが、クラブにとって計り知れない財産です」(塚野さん)
©︎GAINARE TOTTORI
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公園遊びのような活動は「地域貢献活動」であるとよく言われたりもします。しかし、ガイナーレ鳥取にとっては「貢献」ではなく、それ自体が存在意義だと強調します。
「自分たちにできることで地域の人に喜んでもらい、何らかの形でガイナーレにもお返しがある。そのお返しは人の思いだったり、気持ちだったり、時には金銭かもしれません。一緒にコミュニティを形づくることが、地域に根ざすクラブの存在意義なんです。そもそも、僕らは、地域で活動する中で、地域課題解決のためにクラブスポーツをやりたいと思ってJクラブになりました。だから、サッカークラブが地域活動を始めたわけではないんです。地域活動から生まれたJリーグのクラブなんです」(塚野さん)
地元の課題解決を目指す団体の中で、「体を動かすこと」が得意で発足したのがガイナーレ鳥取だったのです。
鳥取県は人口減少が進んでおり、中山間地域では、高齢者の割合がほとんどを占めるなど「体を動かすこと」が苦手な地域が増えてきています。「体を動かすこと」を得意とするガイナーレ鳥取が、今後、地域活動を通し、そういった地域の課題解決の1つとなる可能性も考えられるのではないでしょうか。
©︎GAINARE TOTTORI
では、地域の企業は、この活動やガイナーレ鳥取の存在をどう捉えているのでしょうか。公園遊びの賛同者であり、クラブのスポンサーでもあるミライズ(永伸商事株式会社)の山本さんは、「会社として、コンセプトに共感しています」と話します。
「私たちの会社は、鳥取県米子市泉の水を販売しています。鳥取の水を頂いているので、地域へどのような貢献ができるのかを考えていたところ、ガイナーレ鳥取のみなさんと出会い、野人のごときパワフルさに魅了されました。それに、公園遊びのテーマが『子どもたちの“ミライ”』と聞いて、“ミライズ”が何かするしかない!と僕の胸に刺さっちゃったんです。また、私たちは『水を飲んで健康になる』というテーマを掲げていて、明日の体は今日作られるという考え方を持っています。子どもって、遊んで、怪我をして、わんぱくなときがないと成長しないじゃないですか。そうやって遊ぶ様子が、水を飲んで健康になるというテーマにぴったり合うし、子どもたちが公園で遊ぶという取り組みが全国に広まったらいいなと思い、サポートしています」(山本さん)
■公園遊びが本当に復活させたいもの。公園遊びの全県展開に向けて
『復活!公園遊び』の取り組みは、今後どのような展開を考えているのでしょうか。この活動が復活させたいものは、単なる公園遊びではありません。その先には「子どもの主体性の成長」があります。
「まれに、子どもの保護者から『サッカークラブなんだから、公園遊びではなくてサッカーを教えてください』と言われることがあります。ですが、公園遊びはサッカーでも重要になる『オープンスキル』学ぶ格好の場なんです。オープンスキルは、周りの状況が目まぐるしく変わる中で、瞬時に状況を判断していくようなスキルです。変化する中で必要になるのは、情報収集力、状況判断力それに加えて、自分で決断する力。状況が変わる中では、人に『どうしたらいいですか』なんて聞いている間なんてないので、自分で決断しなければなりません。そして最後に、実行力が必要になります。この実行の時に、走る、タッチする、ボールを取るなど技術が発揮されます。保護者の皆さんは、サッカー教室というと、実行の時に使うパスやキックなど技術の取得に主眼を置かれていますが、技術を発揮する前に、情報収集して状況判断して決断しないと、そもそも実行できないんです。僕たちは、どちらかというとその情報収集や状況判断、決断する力に面白みを感じています。
公園で行われる鬼ごっこなんかは、オープンスキルを磨く最たるものです。ルールを守らない子どもがいて、自分の都合のいいようにルールを変えてしまいますからね。情報収集、状況判断、決断、実行のサイクルをみんなでやっていくようなコミュニティができると、大原さんがいうような人間力や社会性にもつながります。自分で情報収集、状況判断、決断、実行にサイクルを回す、これこそが自主性やオーナーシップ。僕たちは、これを復活させたいんです。足が速いとかではなくて、このサイクルで物を考えることのできる子たちを復活させたいと考えています」(塚野さん)
©︎GAINARE TOTTORI
この話を、大原さんも補足します。
「塚野さんの話を聞いて熱くなってしまったので、僕にも補足させてください。まさに同じ考えで、大事なのはスキルではないんです。鬼ごっこをするときなど、チーム分けのじゃんけんで勝ったチームから、一人ずつほしい人を取っていきますよね。これは、ドラフトのようなもので、監督視点でチーム作っているわけです。また、ルールを自分たちで決めたりと、遊びではあらゆることを子どもたちで判断をしなければなりません。それが大切なんです。走るとか、蹴るとか、投げるのは二の次で。『状況をどう判断して、自分が決断するか』ということが、公園遊びでは様々な遊びで必要になります。子どもたちによる、子どもたちのコミュニティの復活とは、そういう意味が込められています」(大原さん)
この価値を広げていくため、公園遊びの実働部隊であるガイナーレ鳥取の内間さんは、公園遊びを鳥取県全域に広げていきたいと話します。
「活動の幅を全域に広げ、回数も増やすには、自分たちだけでは限界があります。ガイナーレの名前を背負いながら、実働できる、特に若い人やエネルギーのある人たちを増やしたいと考えています。行政とうまく連携しながらできれば、活動の幅は広がり、全県で復活!公園遊びができる未来に近づいていくと考えています」(内間さん)
ガイナーレ鳥取が地域と距離が近い点や、県内の人口が最小県であることを考えると、全県に活動を広げることは現実味があります。スポーツクラブとの連携をよりよい方向へ進めていくために、どのように人を巻き込んでいくのか考えるのが、行政の汗のかきどころです。
また、塚野さんは「活動自体は難しいことでないので、保護者から『うちの子どもがこんなに笑っているのを久しぶりに見た』『うちの子が頭から湯気出して走っているのを初めて見た』という話が聞けることを、行政には一緒に面白がってもらいたい」と話します。
■ホームタウン鳥取県に対する願い
最後に、この活動に関わるそれぞれの方が描く、鳥取の未来について伺いました。
米子市役所の末次さんは、学童保育への思いを話してくれました。
「学童を経験した子が米子に帰ってきてほしいという思いを持ち仕事をしています。小さい頃に学童での公園遊びが楽しかったって思ってもらい、自分の子どもや周囲の子どもが学童に行くとなったときに、おすすめできるようにしていきたいなと思っています。そのために色んな政策を考え、協力を仰ぎながら今後も活動をしていきたいです」(末次さん)
また、ミライズの山本さんは、今後も引き続きガイナーレ鳥取を応援し続けることが、鳥取への支援へとつながると話します。
「塚野さんは、本当に地域のことを思っています。耕作放棄地をなくしたいとか、作物がなるように砂地が緑に変わるようなことをやりたいとか、そんなことを考えている人は他に見たことがありません。地域の取り組みを全国に発信するために『ガイナーレ鳥取はいくらでも協力します』という姿勢が素晴らしいと思います。今後もガイナーレ鳥取に協力することで、鳥取へ還元していきたいです」(山本さん)
内間さんは、子どもたちへの思いを語ります。
「元気な子どもがいっぱい出てくる県であってほしい。公園遊びの効果が医学的・科学的に実証されているわけではありませんが、将来的に『鳥取からすごい人たちがいっぱい育っているけれど、なんだ?』と言われたときに『ベースに公園遊びがあった』という未来を作れたらいいなと思います。課題は沢山ありますが、公園遊びを経験した子どもたちが大きくなったときに、『自分の故郷はここなんだよ』と胸を張って大きく言えるような地域にしていきたいと思います」(内間さん)
大原さんは、「強小」つまり「小さくても強い」県を目指したいといいます。
「鳥取県の最大の価値・アドバンテージは、自然の豊かさや環境だと思います。この価値を十分にいかし、生きがいをどう持つか模索していきたい。こういう発見や、ガイナーレが取り組んでいる地域活動を、広くスムーズに情報発信できる県であってほしいと思います。発信力があれば、全国に思いが届きます。発信力のある『小さくても強い県』を目指したいです」(大原さん)
最後に、塚野さんは、「多様性のある鳥取県を目指したい」と語ってくれました。
「ガイナーレは、サッカーの試合ではそこまで勝っていませんが、地域貢献の枠で賞を取ることのできるクラブです。つまり、勝つ・負けるという従来の枠外で戦っているチームです。鳥取県も同じ発想で、多様な面で勝負していきたいです。だって、人口で勝負したら最下位なんですよ。そういう捉え方をすると、卑屈になったり、ネガティブになったりしちゃう。過去に、数限りなくマイナスなレッテルを貼はられていて、自分たちでも貼ってしまっている。レッテルを貼るのはよくないと思っているので、こういう見方もあるよね、と多様性を面白がれるクラブや県を目指したいです」(塚野さん)
― 取材後記 ―
「ガイナーレ鳥取は、熱い。」インタビューを通して率直に感じた私の思いです。「全体の奉仕者」と呼ばれる私たち公務員よりも、地域課題をどうしたら解決できるのか?を地域のために真剣に考え、鳥取をよくしていこうという思いがインタビューを通して伝わってきました。その熱さがガイナーレ全体から、ガイナーレを取り巻くスポンサーや協力者へと連鎖し、ガイナーレを中心とした、大きな渦が生まれた結果が、今回の賞に繋がっているのだと思います。
復活!公園遊びは、長い間続けてきた取り組みが、地域の人々の声や成果・形となり、直接選手やスタッフの皆さんに届くことが、鳥取らしく、素晴らしい取り組みだと感じました。
また将来的な形として、全県展開を目指すということでしたが、リソースが不足しているという話がありました。鳥取県内には、ガイナーレの選手・スタッフ以外にも、サポーターや私たち公務員がたくさんいます。それ以外にもこの活動を多くの人に知ってもらい、将来的には賛同者が気軽に実施できる仕組みになればいいなと考えます。
公務員とJクラブが一緒になって地域のために汗をかくことの出来る姿は、私たち「強小」鳥取県だからこそ実現可能なところだと感じます。
少し私視点の話になりますが、公務員の働くことについての「モチベーションの維持」について、自分自身だったり、周囲の仲間だったり、「やる気」や「活力」が吸い取られている人間が多いように感じます。
私が個人的に取り組んでいる活動で、鳥取県庁の若手の仲間と、公務員や県内の頑張っている人についてインタビューを実施する活動があります。その中で「退職する職員へのインタビュー」というものを実施しており、皆さんが口を揃えておっしゃることが「県庁の外に出ろ」という言葉です。今回のガイナーレへのインタビュー活動も「外へ出る」ことの1つで、外へ出なければ皆さんの熱い思いや取り組みを知ることはできませんでした。
さらには、こういった活動があることも、インタビューのお話を聞いて初めて知ったというところがあります。こういった「外に出る」活動が、「やる気」や「モチベーション」に繋がります。「外に出て」「色々な人と話す」ことが、人や仕事など様々な面で繋がり、豊かな人生を送っていくことにつながるように思います。