ケーススタディCase study

7 交流人口・関係人口の増加

クラブと仕掛ける新しい地域発信

松本山雅では「耕作放棄地をどう活用できるか」「松本の良さを、県外の人にどう発信するか」といった、地域のお困りごとを解決することに目を向けています。
まずは農業委員会、直販所と一緒に大豆栽培をスタート。障がい者やクラブのアカデミー選手と一緒に、大豆を栽培。収穫した大豆はクラブ発祥の地「喫茶山雅」で加工品として販売されます。
関わるすべての人がWINとなるように設計を工夫しているのだそう。アカデミーの選手の人間力形成にも寄与しています。

また、2019シーズンはサッカーのホーム&アウェイの構造を活用して、アウェイサポーター向けのツアーを企業と協働で企画し始めました。
松本市の農業体験とバーベキューなどをセットにした企画や、ワイナリーを巡るツアーなど、楽しさを増やしています。ピッチで戦う相手も、地域にとってはお客さま。地元商店街と組んでアウェイサポーターをもてなす企画はさまざまなチームで拡がっています。

鹿島アントラーズでは、DMO(観光地域づくり法人)を自治体と共同で設立し、スポーツツーリズムを核とした交流人口の拡大、地域経済の活性化を推進中。サッカースリランカ代表が合宿に訪れるなど、地域への誘客も行っています。

北海道コンサドーレ札幌は、海外で北海道の農作物をPRしたり、ブラウブリッツ秋田では中央大学の学生たちが、地域に健康を拡げようと、毎年「福+(ふくたす)プロジェクト」を実施したりしています。東京の学生が地方の現状に触れ、自分なりの関わり方や貢献の方法を考えるフィールドワークから、地元の人たちとの交流が生まれています。

Jクラブ:松本山雅FC
行政 : 松本市
企業 : アルプス市場(直売所)
団体 : ドリームワークス・コムハウス
(障がい福祉サービス事務所)
Jクラブ:ブラウブリッツ秋田
学校 : 中央大学FLP小林ゼミ
企業 : 県内支援企業

使用したJリーグのリソース

  • Jクラブスタッフ
  • ノウハウ
  • 地元企業ネットワーク
  • 繋ぐ力
  • 発信力
  • エンタメ力

SDGs

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも、経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう