「きじま平会場」の特徴は、豊富なサッカーのゲーム数ですが、それだけではありません。他会場に比べて開催期間が長い分、自然体験や選手同士の交流(仲間づくり)にも、サッカーと同じだけ力を入れています。
サッカーについては、「普段チームとしてのスキルアップを目指して練習しているのだから、その腕試しとして」(FC東京・久保田淳さん)という狙いで、初日の午後と2~4日目の午前に、クラブ対抗の8人制サッカーのゲームをとことん行います。
「あまり対戦する機会のないチームとたくさん試合が出来るから」、「強いチームが集まるという噂を聞き、そういうところと試合をさせたかったから」と、この会場を選んだ理由を話してくれた参加チームのコーチたち。その成果はすぐに現れました。「毎日どんどん動きが良くなっている」、「普段の練習試合では勝っても負けてもどうでもいいみたいだけど、きじま平に来てからは、勝ったらすごくうれしそうにするし、逆にゴールを決められたらすごく悔しそうな顔をする」。選手はいつもとは違う対戦相手に、たくさん良い刺激を受けたようです。
また初日と2日目には、プロフェッショナルレフェリー(PR)の岡田正義さんや名木利幸さんからフェアプレーについて学び、自分たちのゲームで審判を担当してもらうという貴重な体験も出来ました。
2日目の午後は、主に他チームの選手と交流するプログラムが行われました。
混成チームでのミニサッカー大会(賞品はカブトムシ!)、U-10限定のとうもろこし狩り、木島平村の方々による「木島太鼓」の鑑賞、バーベキューです。バーベキューでは、違うチームの選手たちと1つの鉄板を囲み、地元産の食材を楽しく、おいしくいただきました。
その後、この日を締めくくる各クラブ紹介へ。一発芸やコントのほか、クラブに所属する選手らしく、クラブの決まり事を発表するところも。途中、アンコールや手拍子が起きるなど、みんなで会場を盛り上げました。
3日目の午後は、ASE※プログラム組と自然体験組に分かれて活動しました。
ASEプログラムでは、チーム全員が力を合わさなければクリア出来ない課題に取り組みました。たとえ誰かがミスをしても、「ドンマイ、ドンマイ!」と自然に他の仲間が声をかける辺りは、さすが日ごろからチームでプレーしているだけあります。
一方の自然体験組は、「木島平村について学ぶ」をコンセプトに、マス掴みや紙すき、森林工作など5つの項目に分かれて木島平村のみなさんに教わりながら時間を過ごしました。
そして最終日の4日目は、8人制サッカーをプレーした後、閉会式を行って、4日間にわたるフェスティバルに幕を下ろしました。4日間を通して素晴らしい練習環境と豊かな自然に囲まれ、サッカーにも自然にも一生懸命に向き合ったこと、これからもきっと忘れないでしょう。
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