前節から中3日、明治安田生命Ｊ１リーグは、9日に第21節の9試合が開催される。
前節、札幌を撃破し暫定首位の座を守ったＣ大阪は、アウェイで清水と対戦。7月の月間MVPに輝いた杉本 健勇は8月に入っても好調を維持しており、札幌戦でも2ゴールを奪取した。今節もこのエースのパフォーマンスが重要なカギを握るだろう。一方の清水は、得点源の鄭 大世が負傷で欠場が濃厚。台所事情が苦しいなか、2試合連続ゴール中の長谷川 悠が頼み綱となる。果たしてホームで首位撃破を実現できるか。
8試合負けなしと盤石の戦いを続ける2位の鹿島は、アウェイで神戸と対戦。2試合連続完封勝利と堅守が光る一方、金崎 夢生, 土居 聖真、鈴木 優磨ら攻撃陣も好調を維持する。首位奪取に向けて、今節も力強いパフォーマンスを示すだろう。対する神戸は、前節柏に1-3と逆転負け。期待のルーカス ポドルスキも不発に終わり、3連勝を逃している。上位争いに名乗りを上げるためにも連敗は避けたいところ。前回対戦では勝利を飾った鹿島から、再び勝点3を奪えるか。
その神戸に勝利した柏は、ホームに鳥栖を迎える。クリスティアーノを軸とした攻撃は迫力満点で、中谷 進之介と中山 雄太のCBコンビが中心の守備も安定感を備える。4試合ぶりの勝利で再び勢いを得るなか、得意のホームで連勝を実現したい。鳥栖も2連勝と状態を上げている。前節は清水に競り勝つなど、勝ち切る試合が増えている。柏の攻撃に粘り強く対抗し、3連勝で上位進出を実現したい。
10試合負けなしと抜群の安定感を誇るのが横浜FM。今節は札幌の本拠地に乗り込む。リーグ最少失点を誇る堅守に加え、ここ数試合は得点力も向上。なかでも状態を上げているのが技巧派レフティの天野 純。2試合連続ゴール中のこの司令塔のパフォーマンスに大いに注目したい。対する札幌は前節、Ｃ大阪に完敗。それでも、新加入のチャナティップが好パフォーマンスを披露するなど、明るい材料もある。横浜FMの堅守をいかに崩していくのか。攻撃陣の奮起に期待したい。
前節、広島に敗れ連勝が6でストップした磐田にとっては巻き返しの一戦となる。今節はアウェイで仙台と対戦。広島相手に3失点を喫した守備の修正が求められるだろう。仙台は鹿島に0-2と完敗。6試合勝利がなく、苦しい戦いが続く。6試合で14失点と、こちらも不安定の守備組織をいかに修正できるか。石原 直樹、クリスランら前線の爆発力にも期待がかかる。
堀 孝史新監督の初陣を勝利で飾れなかった浦和は、アウェイで甲府と対戦。常に先手を奪いながらもリードを守り切れなかった大宮戦の反省をいかに生かせるかが、ポイントとなるだろう。甲府は前節、Ｇ大阪に競り勝ち、11試合ぶりの勝利を挙げた。粘り強く守り、一瞬の隙を突くサッカーで今節も勝点3の確保を狙う。
残留争いに目を向ければ、16位の大宮はFC東京をホームに迎える。前節は浦和に引き分け、勝点1を確保。しかし、ここ4試合勝ちがないだけに、目に見える結果を手にしたい。FC東京は6試合未勝利で11位と低迷。前節、怪我から復帰した大久保 嘉人が起爆剤となれるのか。エースのパフォーマンスに注目したい。
17位の広島はホームでＧ大阪と対戦。前節は磐田に3-2と勝利。ヤン・ヨンソン体制下で初勝利を挙げた。立役者となったのは全3ゴールに絡む活躍を見せた新加入のパトリック。苦しんできた得点力不足の課題を一気に解消した。対するＧ大阪とすれば、かつてのチームメイトをいかに封じるかがポイントとなる。前節、甲府の守りを崩せなかった攻撃陣の爆発も求められるだろう。
最下位に沈む新潟は、川崎Ｆをホームに迎える。現在8試合勝利なし。好転のきっかけを見いだせないなか、期待がかかるのは新加入のドウグラス タンキ。低迷するチームの救世主となる活躍を示したい。川崎Ｆは2試合勝利がなく、5位に転落。優勝争いに踏みとどまるためにも、下位チームから確実に結果を手にしたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs横浜FM
仙台vs磐田
大宮vsFC東京
柏vs鳥栖
甲府vs浦和
新潟vs川崎Ｆ
清水vsＣ大阪
神戸vs鹿島
広島vsＧ大阪
