およそ3週間ぶりの再開となる明治安田生命Ｊ１リーグ。登録ウインドーがオープンしたため、今節は新加入選手が続々とピッチに立つことが予想される。
なかでも注目は神戸に加入したルーカス ポドルスキだろう。多くの栄光を掴んできた世界的ストライカーがついにＪリーグの舞台で、その雄姿を示すこととなる。ポドルスキだけでなく、元日本代表のハーフナー マイクも加わり、攻撃のバージョンアップを果たした神戸が、いかなるパフォーマンスを見せるのか。大いに注目したい。その神戸に挑む大宮は降格圏から抜け出すためにも、負けられない一戦となる。神戸の攻撃に耐えるだけでなく、標榜するポゼッションスタイルで対抗したいところだ。
Ｇ大阪vsＣ大阪の大阪ダービーも今節の注目カードとなる。首位のＣ大阪にＧ大阪が挑む構図となった今回のライバル対決。現在4連勝中と勢いに乗るＣ大阪は、先週に先倒しで行われた第22節の浦和戦でも4-2と快勝。攻守に隙のない戦いを続ける。一方のＧ大阪が2連敗と苦戦。ともに完封負けと攻撃陣に元気がない。Ｃ大阪の堅守をいかにこじ開けていくのか。ホームでライバルを下し、再び勢いに乗りたいところだ。
Ｃ大阪を追う2位の鹿島は、ホームに甲府を迎える。前節はFC東京と引き分け連勝はストップしたが、先週行われた明治安田生命Ｊリーグワールドチャレンジではスペインの強豪、セビージャＦＣに快勝を収めるなど、その戦いにますます自信を深めている。ペドロ ジュニオールをはじめ攻撃陣が好調を維持しており、今節も相手を押し込む戦いを展開していきそうだ。甲府は9試合勝利がなく、その間わずかに2得点と得点力不足に苦しむ。守備陣は健闘しているだけに、攻撃陣の奮起が求められるところだ。
川崎Ｆvs磐田は好調同士の一戦に。3連勝中の前者に対し、後者は5連勝と勢いが加速している。攻撃力が売りの川崎Ｆか。堅守が光る磐田か。そのストロングポイントを打ち出したほうに、勝利は近づくはずだ。
2連敗と状態が下降気味の柏は、アウェイで仙台と対戦。ここ2試合で5失点と守備が耐えきれない展開となっているだけに、好調時を支えた守備組織を今一度整備したいところ。一方の仙台も3連敗と苦しんでいる。こちらは3試合で10失点。柏と同様の課題を抱えており、手堅い試合の入り方が求められてきそうだ。
前節、連勝がストップした横浜FMはホームで清水と対戦。上位に踏み止まるためにも、勝利こそが求められる。守備は安定しているだけに、追加点を奪い取るあと一押しを示したい。清水は勝ち負けを繰り返す、出入りの激しい戦いが続く。もっとも前節はＧ大阪に快勝を収めているだけに、その良いイメージを今節にも持ち込み、連勝を実現したいところだ。
札幌はホームで浦和と対戦。ここ2試合負けがなく、一時期の不調から抜け出した印象。今節はジェイとチャナティップの新加入選手がピッチに立つ可能性が高く、攻撃面の課題を解消する活躍が求められる。一方の浦和は厳しい状況が続く。先週のＣ大阪戦では前半だけで4失点。守備の不安定さが悪い状況を招いているだけに、この課題を解消することがなによりのテーマとなる。
ヤン ヨンソン新監督を迎えた広島は、ホームで鳥栖と対戦。初陣となったルヴァンカップ プレーオフステージのFC東京戦は、0-1で敗れたものの、布陣を4バックに変更するなど、新監督のカラーは早速打ち出されている。苦境からの脱却を実現できるのか。その手腕に注目したい。対する鳥栖は勝ち切れない戦いが目立つ。前節は川崎Ｆに逆転負けを喫しており、いかにリードを守り切るかがテーマと言えそうだ。
最下位に沈む新潟は、FC東京とアウェイで対戦。現在6連敗。復調のきっかけを見いだせないなか、磯村 亮太ら今夏に加入した新戦力が変化を生み出せるかどうか。そのパフォーマンスに期待がかかる。FC東京も4試合勝ちがなく、状態はいいとは言えない。3バックを試すなど試行錯誤が続くなか、上位争いに再び名乗りを上げるためにも、ホームで勝点3を掴みたい。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs浦和
鹿島vs甲府
川崎Ｆvs磐田
横浜FMvs清水
Ｇ大阪vsＣ大阪
神戸vs大宮
仙台vs柏
広島vs鳥栖
FC東京vs新潟
