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首位浮上の湘南は東京Vとの大一番。残留争いの行方を左右する讃岐vs山口も注目のカードに【プレビュー:明治安田J2 第23節】

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2017年7月15日(土) 13:15

首位浮上の湘南は東京Vとの大一番。残留争いの行方を左右する讃岐vs山口も注目のカードに【プレビュー:明治安田J2 第23節】

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首位浮上の湘南は東京Vとの大一番。残留争いの行方を左右する讃岐vs山口も注目のカードに【プレビュー:明治安田J2 第23節】
前節首位に躍り出た湘南は5位の東京Vと対戦。出場停止明けのジネイがチームを勝利に導けるか

前節、首位の福岡が敗戦を喫し、引き分けた湘南が福岡をかわして1位に躍り出た。一方で3位の徳島が確実に勝利を収め、上位2チームと差を詰めている。福岡と湘南が抜け出すかに思われた明治安田生命J2リーグだが、再び混戦の予感を漂わせている。

首位に立った湘南は、5位東京Vとの重要な一戦を迎える。前節は大分の粘り強い守備を崩せずに、スコアレスドローで終了。安定した守備は健在ながら、決定力不足に泣いた。得点源のジネイの不在が響いた格好だが、ジネイが復帰する今節は、このエースのパフォーマンスがカギを握りそうだ。一方の東京Vは2試合未勝利と、足踏みを強いられている。前節も岡山相手にドローと、結果を出せなかった。こちらも得点力に課題があるだけに、前線の奮起が求められるだろう。

2位に陥落した福岡は、アウェイで群馬と対戦。前節は金沢に0-2と完敗を喫しており、巻き返しの一戦となる。持ち前の堅守が崩れただけに、そこをいかに修正できるかがポイントに。無得点に終わった攻撃陣にも期する想いがあるだろう。群馬は6連敗で最下位に沈む。前節も町田に0-2と完敗。6試合ゴールがなく、得点力不足は深刻だ。苦しい状況に置かれる中で、拠り所となるのは前回対戦の記憶だろう。第16節の対戦では3-1と快勝。そのイメージを呼び起こし、福岡撃破を再現したい。

4連勝と波に乗る徳島はホームに京都を迎える。連勝を伸ばして2強との差を縮めたいところだ
4連勝と波に乗る徳島はホームに京都を迎える。連勝を伸ばして2強との差を縮めたいところだ

4連勝で2強に肉薄する3位の徳島は、ホームで京都と対戦。前節は難敵・名古屋に2-0と快勝を収めるなど、勢いはさらに加速する。4試合で15得点と攻撃力が高まっており、今節もアグレッシブなサッカーで主導権を握る戦いを展開するはずだ。一方の京都はここ5試合で1勝と、苦しい戦いが続く。前節は岐阜に2-3と惜敗。リードを奪いながらも後半の2失点で逆転負けを喫した。田中 マルクス闘莉王を中心とした攻撃は得点こそ奪えているものの、あっさりと失点してしまう守備が課題。徳島の攻撃をいかにしのげるかが、今節のポイントとなるだろう。

4位の長崎はホームで松本と対戦。前節は愛媛に2-0と快勝を収め、状態をさらに上げている。ここ5試合で4度のクリーンシートを演じており、堅い守りが好調の要因だろう。今節も手堅い戦いを演じつつ、一瞬の隙を突く勝ちパターンに持ち込みたい。松本は2連勝で8位に順位を上げた。上位の背中をはっきりと視界に入れるなか、今節も勝利を手にし、昇格戦線に名乗りを上げたい。前節、2ゴールを奪った高崎 寛之のパフォーマンスが、勝敗を分かつ重要なポイントとなりそうだ。

長崎と松本の2連勝同士対決も注目。好調の澤田(左)と高崎はゴールなるか
長崎と松本の2連勝同士対決も注目。好調の澤田(左)と高崎はゴールなるか

6位の水戸はアウェイで町田と対戦。前々節に無敗記録が13でストップすると、前節も熊本相手に勝ち切れず、2-2で引き分けた。上位争いに踏みとどまるためにも、今節は目に見える結果を手にしたい。対する町田は2連勝と状態を上げている。とりわけここ2試合で5得点と攻撃陣が勢いを増しているのは好材料。前回対戦では水戸が3-2と打ち合いを制したこの一戦。町田はホームでリベンジを狙う。

2連敗で7位に転落した名古屋は正念場を迎えている。今節はホームに山形を迎える。チャンスを作りながらも決定力を欠く展開が多く、少ないピンチをゴールに結び付けられる淡白な対応も目立つ。攻守両面で不安を抱えるなか、上位に踏み止まるためにも3連敗は避けたいところ。標榜する攻撃スタイルを早急に機能させ、山形の守りを崩せるか。一方の山形も3連敗と苦戦が続く。3試合で11失点を喫する守備の修正が何より求められる。名古屋との勝点差はわずかに2。勝てば再び上位進出の可能性もあるだけに、アウェイとはいえ勝利に拘ったサッカーを展開したい。

ここ3試合で14得点と、今最もアグレッシブなサッカーを展開するのが千葉だろう。今節はアウェイで熊本と対戦。3連勝と上位進出が現実のものとなりつつなるなか、今節も爆発的な攻撃力を示し、さらなる浮上を実現したい。熊本もここ2試合負けがなく、状態を上げている。こちらも2試合で6得点と攻撃陣が好調だ。順位は19位と残留争いを強いられてはいるものの、20位以下との差を広げるためにも、ホームで勝点3の確保を狙う。

3連敗と勢いが失われた愛媛は、ホームに大分を迎える。ここ3試合で1得点・7失点。攻守両面で課題を露呈しており、アグレッシブなスタイルも鳴りを潜めている。13位に転落したもののプレーオフ進出圏内となる6位の水戸との勝点差はわずかに4。ここで踏みとどまることができれば、再び上位進出を実現できる。その意味では重要な一戦となるだろう。対する大分もここ2試合勝ちがないながら、愛媛を2ポイント差で上回り10位につける。今節はエースの後藤 優介が出場停止で不在に。大きな痛手だが、持ち前の組織力を示し、この窮地を乗り越えたい。

4連敗で11位に後退した横浜FCは、ホームに岐阜を迎える。得点力に陰りが見え、守備でも2試合連続3失点と、不安定さを露呈する。シーズン序盤の好調時を思い出し、再浮上を実現したい。岐阜は前節京都に競り勝ち、11試合ぶりの勝利を挙げた。この良い流れを今節にも持ち込み、こちらも再び上昇気流を描きたい。

前節首位福岡を撃破し4連勝を達成した金沢。とりわけ佐藤ら攻撃陣の活躍が光る
前節首位福岡を撃破し4連勝を達成した金沢。とりわけ佐藤ら攻撃陣の活躍が光る

現在、最も勢いがあるのが金沢だろう。前節は首位の福岡を撃破し、4連勝を達成。序盤のつまずきが影響し17位に留まるが、急激なV字回復を示しており、さらなる浮上も期待できる。好調の要因は、なんといっても攻撃力。4試合で11得点とコンスタントに得点を奪えており、相手を圧倒するサッカーを実現。ここまで9得点とコンスタントに結果を出している佐藤 洸一を軸とした攻撃で、今節もスペクタクルなサッカーを体現し、5連勝を狙う。一方の岡山も8試合負けなしと好調を維持。もっとも勝ち切れない試合も目立ち、なかなか浮上を実現できないでいる。前節もリードを守り切れずに東京Vとドロー。追加点を奪い、勝ち切るための戦いが求められる。

21位の讃岐と20位の山口の一戦は、残留争いの行方を左右する注目のカードとなった。監督交代後に復調の兆しを見せる山口に対し、讃岐は4連敗と好転のきっかけを見出せていないでいる。もっとも讃岐は2点差以上で勝利すれば、山口をかわして降格圏を抜け出せる。もちろん山口とすれば、そうはさせまいと厳しく対抗するだろう。サバイバルマッチに様相を呈する下位同士の直接対決は、高いモチベーションを備えた両者の激しい戦いが期待できそうだ。

■各試合の見どころをチェック
讃岐vs山口
横浜FCvs岐阜
金沢vs岡山
長崎vs松本
町田vs水戸
名古屋vs山形
愛媛vs大分
徳島vs京都
群馬vs福岡
湘南vs東京V
熊本vs千葉

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