ロシアワールドカップ アジア最終予選が13日に行われ、日本代表がアウェイでイラク代表と1-1で引き分けました。
ハリルホジッチ監督の試合後コメントです。
「もちろん、まったく満足していない。この試合に勝つためにここに来た。ハーフタイムに『追加点でこの試合を終わらせることができる』と話もしたが、少しおかしな失点をしてしまい、2点目も取れなかった。両チームともアグレッシブに戦い、かなり疲弊した。交代枠も前もってプログラムしていたものの、けが人が出てそれができなかった。ラスト15分はまったく違う戦略で行く予定だったが、オーストラリア戦が決勝になってしまった」
――イラクは新しい監督と若い選手だったが?
「素晴らしいチームだし、素晴らしい選手がたくさんいた。テクニックもクオリティも将来性もある。しかし、今日は日本の方が勝利に値したと思う。前半もPKをもらっておかしくないシーンがあった。そういうちょっとした細かいところが違いを生む。ラッキーな面もなかったし、チャンスもものにできなかったし、失点もプレゼントによるものだった」
――イランと日本のグループを比較してどうか?
「我々のグループの方が最後まで戦わないといけないので、少しレベルが高いと思う。イランは昨日、予選を突破したが、アジアでも最も強いチームのひとつだ。前に彼らと試合をしたが、イランはパワーもテクニックもあるいいチームだった。2試合を残して結果を出すというのはかなりのチームだと言える」
――満足いかない結果だったと思うが、選手の評価は?
「このコンディションで最大限やってくれたので、非難することはできないし、これ以上できないという選手もいた。リーグ戦を終え、疲労がたまった状態で帰国した選手もいたし、国内組も疲労がたまった状態でプレーしていた。最後に速いFWを投入するというまったく違う戦略を練っていたが、ケガが問題になった。井手口も(酒井)宏樹もケガをしたし、(原口)元気も疲労困憊で、久保も苦しんでいた。完全に戦略が変わってしまった」
――タフなゲームだったが、監督はサウジアラビアの経験で中東の暑さもわかっていたと思うが?
「厳しいコンディションだった。37度の灼熱で、健康上の危険もあった。アダプトしている選手もいたし、そうでない選手もいた。フィジカル的にもかなり厳しかった。戦略を用意していたが、さまざまなアクシデントでそれが使えなかったのは残念だった。アクションを決定的なものにして得点するチャンスが何度かあったが、慌てた状態があったし、ラッキーも足りなかった。テクニック的になかなかコントロールできていなかったが、すごく疲労したからだと思う。イラクのほうが、こういったコンディションに適応できていたと思う。それでも、今回は勝つべきだったとも思う」
――イラクと対戦するのは2回目だが、どちらが強かったか?
「2つの試合とも高いクオリティを見せたし、パワーもテクニックも併せ持っていた。数年経てば、もっと危険な存在になるが、今日は日本が勝利に値したと思う。試合もコントロールできていたし、イラクはそこまでチャンスを作っていたわけではなかった。失点は選手とディスカッションしていたので見ていなかったが、GKとDFが理解していない状況だったように思う。いずれにせよ、イラクは素晴らしいチームだった」
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