AFCチャンピオンズリーグの影響により、川崎Fvs浦和、G大阪vs鹿島の2試合は、7月5日に開催。今週末は第13節の7試合が行われる。
注目は2位の柏の戦いぶりだろう。現在6連勝と勢いに乗っており、今節勝利すれば試合のないG大阪をかわして、暫定で首位に立つ。日本代表にも選出された守護神の中村 航輔を軸とした堅い守りが好調の要因。エースのクリスティアーノも状態を上げており、攻守に隙は見当たらない。今節は最下位に沈む大宮とホームで対戦。額面通りの力を発揮できれば、7連勝も十分に可能だろう。
神戸vsC大阪も興味深い。3試合負けなしと復調の気配を漂わせる前者に対し、後者は2連勝で4位に浮上。さらなる上位進出に向け、互いに負けられない一戦となる。両者は水曜日にルヴァンカップで対戦したばかり。その試合ではC大阪が1-0で勝利を収めている。神戸としてはリベンジを果たすべく、高いモチベーションでこの試合に臨むだろう。一方のC大阪は、同じ関西のライバルに対して連勝を狙う。2試合連続ゴール中の杉本 健勇のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
7位のFC東京は甲府をホームに迎える。前節はリードを守り切れずに神戸とドロー。2試合勝利から見放されるなか、果たして勢いを取り戻せるか。代表から漏れた森重 真人と2試合無得点の大久保 嘉人。攻守のキーマンが意地を見せたいところだ。甲府は前節、広島に敗れて2連敗。苦しい戦いが続く。ここ3試合でわずかに1得点。不発が続くウイルソンら前線の奮起に期待したい。
横浜FMはアウェイで清水と対戦。前節はリードを守り切れず仙台と引き分けたが、連敗を喫していた一時期の不調から脱却しつつある。清水は前節、撃ち合いの末に浦和とドロー。勝ち切れなかったものの鄭 大世を軸とした前線の破壊力は抜群。今節もアグレッシブなサッカーで主導権を握り、いまだ結果を出せていないホームで初勝利を目指す。
磐田はアウェイで広島と対戦。ここ4試合勝ちがなく、しかも2連敗中と状態はいいとは言えない。中村 俊輔が負傷離脱と台所事情も苦しいなか、いかにこの苦境を乗り越えていくのか。名波 浩監督の手腕が大きなポイントとなりそうだ。広島は前節、甲府に競り勝ちようやく2勝目を挙げた。その良い流れを保ち、ホーム初勝利を実現したい。
鳥栖はホームに札幌を迎える。怪我人続出の苦しい状況にあるなか、前節はG大阪に0-3と完敗。ハードワークを軸とした堅守が崩れつつあるだけに、まずは自分たちのサッカーを取り戻すことが肝要だ。札幌も2連敗と苦境に陥る。2試合続けて完封負けと得点力不足が最大の原因に。エース都倉 賢が警戒されるなか、他の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
3試合勝利がない仙台は、ホームで新潟と対戦。ポゼッションで勝りながらもミス絡みの失点が多いだけに、90分間、集中力を保った戦いを実践したい。新潟は呂比須 ワグナー新監督の初陣となった前節、札幌に1-0と勝利し、幸先の良いスタートを切った。際立ったのはブロックを崩さない堅い守りだ。今節もそのスタイルを徹底し、相手の隙を狙いたい。
■各試合の見どころをチェック
清水vs横浜FM
広島vs磐田
柏vs大宮
鳥栖vs札幌
仙台vs新潟
FC東京vs甲府
神戸vsC大阪