ルヴァンカップのグループステージも、いよいよ佳境を迎えている。レギュレーションの変更より、今大会から3位まで突破できる可能性があるため、最後まで緊張感に満ちた戦いが続いていきそうだ。
Aグループでは首位を走る仙台がホームで柏と対戦。前節は大宮に競り勝つなど、粘り強い戦いで勝点を積み重ねている。ここまで2得点を挙げる佐々木 匠ら若い力も躍動。4連勝を飾れば、ノックアウトステージ進出が現実味を帯びてくる。対する柏が、負ければグループステージ突破が厳しくなるだけに、是が非でも勝利を手にしたいところ。リーグ戦では4連勝と好調を維持するだけに、その勢いをこの試合にも持ち込みたい。
FC東京はホームで大宮と対戦。前節は久保 建英がトップデビューを果たし、話題を振りまいた。今節もベンチ入りが濃厚で、初ゴールを奪えるかに注目が集まる。大宮はリーグ戦同様に、ルヴァンカップでもなかなか結果を残せていない。ここまで勝利がないだけに、まずは目に見える結果を手にしたいところだ。
清水と磐田の静岡ダービーも、熱い戦いが期待できる。リーグ戦ではすでに対戦済みで、その時は磐田に軍配が上がっている。清水とすればリベンジを期してこの試合に臨むだろう。またグループステージ突破に向けても負けられない戦いとなる。オレンジ軍団の意地を示せるか。磐田は小川 航基が好調を維持しており、今節でもキーマンとなるだろう。U-20ワールドカップを控えるなか、この若きストライカーのパフォーマンスに大いに注目したい。
グループBでは3連勝の神戸が一歩リードする。今節も結果を出せば、ノックアウトステージ進出に大きく前進できる。対戦相手はまだ勝利がない甲府。3試合を終えてゴールを奪えておらず、攻撃陣の奮起が望まれる。神戸が押し込む展開が予想されるなか、甲府とすれば粘り強く対応し、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
C大阪は新潟とホームで対戦。ここまで2勝2分と安定した戦いを見せる。今節も堅い守りを軸に、落ち着いた試合運びを披露するだろう。新潟は三浦 文丈監督の休養が発表され、今節から片渕 浩一郎コーチが暫定的に指揮を執る。苦しい戦いが続く中、この荒療治が吉と出るか。好転のきっかけを掴む一戦としたい。
同じく苦戦が続く広島は、鳥栖をホームに迎える。前節、公式戦デビューを飾った松本 泰志ら若い力を起爆剤としたいところ。鳥栖もルヴァンカップではまだ勝利がない。得点は取れているが失点も多いだけに、守備の修正が重要なテーマとなりそうだ。