前節から中3日、明治安田生命J2リーグは3日に、シーズンのおよそ4分の1を消化する第11節が一斉開催される。
前節、首位に立った横浜FCはホームに愛媛を迎える。前節はイバのハットトリックで4-1と熊本を撃破。リーグ最少失点の堅守に加え、攻撃面も良化しており、今最も勢いのあるチームであることは間違いない。対する愛媛も2連勝。しかも2試合連続完封勝利と攻守に隙のない戦いを示している。ともに好調を維持して迎える一戦は、高品質の戦いが期待できる。3連勝を達成するのは果たしてどちらのチームか。
2位の名古屋はホームに京都を迎える。前節は群馬に快勝も、その試合で永井 龍が負傷。攻撃面に不安を抱えたたま今節に臨むことになる。対する京都は、田中 マルクス闘莉王をはじめ6人が古巣との一戦となる。因縁ひしめく注目のカードは、互いの意地とプライドがぶつかり合う激戦となることは間違いない。
3位の湘南はホームで山口と対戦。前節、3試合ぶりに勝利を挙げた湘南にとって、その勢いを今節にもつなげたいところ。一方の山口はなかなか結果が伴わない苦しい戦いが続く。チーム状態は対照的だが、ともに攻撃力の定評のあるチーム同士の一戦。エキサイティングな打ち合いが展開されるかもしれない。
調子を落としつつある東京Vはホームで金沢と対戦。前節は福岡に完封負けと、攻撃面に課題を抱えるなか、やはり期待がかかるのはここまで6得点を挙げているアラン ピニェイロ。このエースの活躍なくして、復調はあり得ないだろう。対する金沢も3連敗と苦しんでいる。しかもその間、無得点と、こちらも攻撃面に課題を抱えている。東京Vの堅守をいかに崩していくのか。前線の奮起が何よりも求められるだろう。
3戦負けなしで5位に上昇した福岡は、アウェイで徳島と対戦。前節は東京Vに1-0と競り勝ち、勝負強さが蘇ってきた。同じ上位を争う徳島を相手に、主導権を握る戦いができれば、さらなる上昇も見えてくる。
松本もジワリと浮上し、上位争いに名を連ねてきた。今節はアウェイで大分と対戦。得点源の高崎 寛之が調子を上げているのは好材料で、今節もこのストライカーのパフォーマンスが重要なカギを握るだろう。大分は前節、京都に1-3と力負け。個の能力の差を見せつけられた格好だが、後方からしっかりとつなぐ組織的なスタイルにブレはない。松本のプレッシャーをかいくぐり、持ち前の連動性で相手ゴールをこじ開けたい。
前節、連敗を3で止めた長崎は、ホームに岡山を迎える。その試合でハットトリックを達成したファンマが今節も爆発するかどうか。連勝を実現し、再び上位争いに名を連ねたい。岡山はなかなか勝点を積み上げられず、16位に沈む。前節も完封負けを喫したように、得点力不足が最大の課題に。ハードワークと積極性を取り戻し、相手を押し込む戦いを実現できるか。
2連敗と苦しむ山形はホームで水戸と対戦。2試合連続2失点と、守備の安定を欠いているのが苦戦の理由だろう。まずは守備組織の整備が求められる。一方の水戸は、3試合負けなしと好調をキープ。チームを牽引するのは林 陵平だ。現在3試合連続ゴール中と勢いに乗る。古巣、山形との一戦で4試合連続ゴールを狙う。
4試合勝利から見放される讃岐は、ホームに千葉を迎える。前節は松本に0-4と完敗。すでに17失点を喫する守備の改善なくして、結果はなかなかついてこないだろう。千葉は前節徳島を下して勢いに乗る。ハイプレスで相手の自由を奪い、敵陣での時間を増やす千葉らしいサッカーで連勝を実現したい。
町田は2連敗と勢いが失われつつある。今節はホームで熊本と対戦。早い時間帯での失点が目に付くだけに、試合の入り方がポイントとなるだろう。熊本は前節、横浜FCに4失点。その大敗からいかに修正できるのか。清川 浩行監督のマネジメント能力が問われてきそうだ。
最下位に沈む群馬はホームで岐阜と対戦。10戦未勝利と苦しい戦いが続くなか、粘り強い守備からの素早いカウンターに勝機を見出したい。岐阜はここ5試合で4勝と、絶好調。ポゼッションスタイルが成果を挙げるなか、3連勝を達成し、上位進出を実現したい。
■各試合の見どころをチェック
長崎vs岡山
山形vs水戸
讃岐vs千葉
大分vs松本
群馬vs岐阜
東京Vvs金沢
町田vs熊本
名古屋vs京都
湘南vs山口
徳島vs福岡
横浜FCvs愛媛