ゴールデンウィークの過密スケジュールの中で行われるグループステージの第4節。週末に行われるリーグ戦を見据えながら、各チームはいかなるメンバー構成で今節の戦いに臨むのか。それぞれの監督の用兵術が勝敗を大きく左右するポイントとなるだろう。
多くの若手がピッチに立つことが予想されるなか、期待されるのは先に発表されたU-20日本代表の選手たちのパフォーマンスだ。とりわけ注目を集めそうなのが、FC東京の久保 建英。すでにU-23チームのメンバーとしてJ3ではプレーしているものの、トップチームの一員として初めてルヴァンカップのピッチに立つことが確実視されている。
今節、FC東京が対戦するのは札幌。現在、Aグループの首位に立つ好調チームだ。FC東京とすれば、グループステージ突破のために、負けられない戦いとなる。その重要な一戦で久保がいかなるパフォーマンスを見せるのか。驚異的なスピードで進化を遂げるこの高校生から目が離せない。
柏vs磐田でもU-20代表対決が実現される可能性が高い。柏のCB中山 雄太と磐田のストライカー小川 航基。U-20日本代表の守と攻の要のマッチアップが、この試合の最大の見どころとなるだろう。プロでの実績は中山が上回るも、小川も前節ハットトリックを達成し、そのプレーからは自信が漲っている。両チームの未来を担う若武者のパフォーマンスが、この試合の行方を決するはずだ。
大宮はホームに仙台を迎える。先週末のリーグ戦で、ライバル浦和を下し、今季初勝利を挙げた。その歓喜の余韻が残るホームスタジアムで、公式戦2連勝を目指す。仙台は前節、清水を下してAグループの2位に浮上。首位の札幌を追撃するためにも、負けられない一戦となる。
Bグループでは首位の神戸と鳥栖の一戦が注目カードに。両者は4月22日にリーグ戦で対戦したばかり。その試合では1-0で鳥栖が勝利を収めており、神戸にとってはホームでのリベンジマッチとなる。藤谷 壮(神戸)、田川 亨介(鳥栖)と、両チームにもU-20日本代表メンバーが在籍。両者のマッチアップもこの試合の見どころとなりそうだ。
広島vsC大阪はともにグループステージ突破に向けて負けられない一戦となる。前者は前節神戸に完敗し、リーグ戦でも結果を出せていない。後者はリーグ戦で好調を維持しており、対照的な状態にある。広島は巻き返しを図れるのか。C大阪はさらなる勢いに乗れるのか。今後を占ううえでも、重要な戦いとなるだろう。
甲府はホームで横浜FMと対戦。ルヴァンカップではここまで未勝利と結果を出せていないが、リーグ戦の戦いを見る限り、状態は決して悪くない。横浜FMは前節、新潟に4-1と快勝。U-20日本代表に選ばれた遠藤 渓太もゴールを決めている。初勝利を狙う甲府、連勝で上位浮上を目指す横浜FM。両者の意地がぶつかり合う、激しい戦いを期待したい。