■グループA
【FC東京 2-1 新潟】
直近のリーグ戦からFC東京は7人、新潟は6人を入れ替えて臨んだ一戦。
試合は開始2分でいきなり動く。DF川口 尚紀のクロスをファーサイドでMF山本 康裕が合わせ、新潟が先制する。FC東京にとって、早々の失点は予想外だっただろう。
それでも、65分にFW石川 直宏が得意のドリブルからミドルシュートを突き刺し、同点に追い付く。さらに、78分にはFW林 容平が自ら得たPKを落ち着いて決め、逆転に成功。新潟の反撃をしのぎ切ったFC東京が、今季の公式戦初勝利を収めた。
【鳥栖 2-1 松本】
強い雨の中で行われた一戦は、互いにリーグ戦からメンバーを大きく入れ替えて臨んだ。開始直後に松本のMF石原 崇兆が抜け出してシュートを放つが、これはポストを直撃。その後は両者ともに決定機を作れず、スコアレスのまま前半を折り返した。
後半も一進一退の攻防が続くが、鳥栖がPKを得ると、これをMF水沼 宏太が落ち着いて決めて72分に先制に成功。松本も86分にCKの流れから途中出場のFW塩沢 勝吾がゴールを挙げて追い付くが、94分に右サイドからのクロスにDFキム ミンヒョクが頭で合わせて決勝点を奪う。鳥栖が松本にJ1の先輩としての意地を見せ、ホームで勝点3を獲得した。
【湘南 1-0 甲府】
ともに明治安田J1の第2節からメンバーをある程度入れ替えて臨んだJリーグヤマザキナビスコカップの初戦。湘南はFWブルーノ セザル、甲府はFW伊東 純也など、新加入の選手も出場し、リーグ戦に向けたアピールの場ともなった。
ただ、互いに相手のミスを待つような、攻撃のために前に出ないゲームに。試合を通して湘南のシュート数は5本、甲府は6本。決定機が生まれない中で、71分にようやくスコアが動いた。交代出場のMF永木 亮太が蹴ったCKにDF坪井 慶介がニアで合わせて決勝点。ホームの湘南がカップ戦の白星スタートとなった。
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■グループB
【川崎F 1-3 名古屋】
爆発的な攻撃力を有する川崎Fが、開始からゲームを支配。人とボールが良く動き、チャンスの山を築いていく。12分には右サイドのスローインの流れからFW大久保 嘉人が頭でねじ込み、先制ゴールを決めた。
しかし、名古屋には劣勢を覆す武器があった。42分に自陣でのボール奪取から素早く前に運び、最後はFW永井 謙佑が同点ゴールを奪取。さらに、49分にはFW川又 堅碁がCKから得点を挙げ、逆転に成功する。
これで相手が前掛かりになると、88分には永井のスピードを生かした攻撃から川又がこの日2点目を奪い、試合を決定づけた。カウンターとセットプレー。速さと高さを生かした名古屋が、したたかに公式戦初勝利を手にした。
【山形 3-1 清水】
直近のリーグ戦から11人全員を入れ替えた清水が、序盤からパスを主体に攻め込む。対するホームの山形は、高い位置からプレッシャーを掛け、球際でも競り勝ってチャンスにつなげる。38分にはDFキム ボムヨンの縦パスに抜け出したFW伊東 俊が先制ゴールを決めた。
52分にFW白崎 凌兵のヘディングで1点を返されたが、途中出場したばかりのMF中島 裕希の得点で再びリードを奪う。72分にはMF宮阪 政樹のFKが相手のオウンゴールを誘発して3-1。後半の清水は選手交代で打開を図り、サイドを起点とした攻撃でシュートを多く放ったが、枠をとらえられず。
リーグ戦で連敗スタートの山形は、これが今季の公式戦初勝利となった。
【仙台 1-0 横浜FM】
一進一退の攻防が繰り広げられる中、先制したのはホームの仙台だった。26分にFWウイルソンがMF野沢 拓也からの正確な浮き球を受けると、胸トラップから右足を振り抜いて先制ゴールを決める。
その後は横浜FMの反撃を受け、MF齋藤 学のドリブルを止めようとしたDF鎌田 次郎がPKを献上してしまう。だが、FW伊藤 翔のシュートをGK六反 勇治がファインセーブ。最後まで粘り強い守備でゴールを許さず、Jリーグヤマザキナビスコカップの初戦を制した。対する横浜FMは、今季の公式戦でいまだ勝利がない。
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