AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場クラブミーティングが14日に行われ、日本サッカー協会(JFA)の田嶋 幸三会長、とJリーグ村井 満チェアマン、出場3クラブ(鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレ。※ガンバ大阪は所用のため欠席)の代表者が出席。大会に向けての意見交換を行いました。
田嶋会長は「今回出場する4チームは、すべてACLを経験しているクラブ。難しい戦いになることは分かっていますが、我々もできる範囲でサポートしていきます。ぜひこの中から優勝チームが出てきてほしい」と激励の言葉を述べました。
村井チェアマンは「ACLに臨む各クラブの本気度を感じています。昨年のクラブワールドカップでの鹿島の健闘があり、(その出場権を得られる)ACLに対する関心度は高まっています。昨年のACL決勝をUAEに見に行きましたが、そこに日本がいないことに悔しい想いをしました。今年は必ず優勝していただきたい」と、各チームへの奮起を促しました。
出場クラブの代表者コメントは以下の通り。
■鹿島アントラーズ/井畑 滋 代表取締役社長
「昨年のクラブワールドカップに、開催国枠として参加しました。世界最高峰の舞台で4試合できたこと、各大陸王者と伍して戦えたことは私どもの大きな財産になりました。なかでも、自分たちのスタイルを貫き通せたことが一番大きかったと思います。
今シーズンはアジア王者としてこの大会に参加して、また世界最高峰の舞台に立ちたいという意識が選手たちから感じられます。それを達成するために、十分な補強ができたと思っています。ACLを獲ることを我々のプライオリティの一番と考えて、気持ちを新たに、今シーズンを戦っていきたいと思います」
■浦和レッズ/淵田 敬三 代表取締役社長
「ACLには今年で3年連続での出場になります。5年のスパンで見ると、ここ5年で4回出ています。我々の目標としては絶えずJリーグの上位にいて、ACLの常連であり続けること。経験値がモノをいう戦いだと思いますので、そこはできているのかなと思います。
何回も出ていますが、昨年ようやくグループステージを突破しました。虎視眈々と優勝を狙えるチームになっていると思います。
今年はいい補強もできましたし、74という勝点を取れた選手たちがベースになった素晴らしいチームになると感じています。またチーム力を上手く出せるようなバックアップ体制も整ってきています。こういったものに加え、選手たちには昨年の悔しさがあります。リーグ戦も大事ですけど、まずはACLを勝ち抜いていく。優勝を狙っていくしかないと思っていますので、皆さんご期待ください」
■川崎フロンターレ/藁科 義弘 代表取締役社長
「ACLの出場は3年ぶりになります、3年の間にメンバーも変わりましたし、過去の経験値はありませんから、新たな挑戦になります。
今年はクラブ創設21年目にあたります。過去20年の間、国内のタイトルに何度もチャレンジしましたが、残念ながらすべて跳ね返されています。シルバーコレクターと言われるようなクラブになりましたが、21年目の今年こそ、タイトルを獲りたいという想いを強くしています。
過去のデータを見れば、ACLに出場したクラブは国内リーグで良い成績を残せていないという傾向があります。両立のためには、選手層を厚くしなければいけない。それを反映させるために、今年はACLでも国内でも勝つという、両面での目標を達成できるような選手補強をしました。選手も意識しておりますし、悲願達成のために、全力で臨みたいと思います。
私どもは地域の皆さんとの密着が非常に強いクラブだと自負しております。川崎フロンターレがACLで勝つことで、日本国内のスポーツがまた違った意味で注目されると思います。単に試合に勝つだけでなく、地域に支えられたスポーツの在り方が、アジアの中でも注目されることの一助になればと思っています。
チームが勝つという目標と、ホームタウンである川崎の街が世界に勝つ。その両方の目的を持ってACLを戦っていきます。我々の活躍に付加価値が付いていくようなことを目指して、全力を尽くしてACLに挑みたいと思います」
■ガンバ大阪/山内 隆司 代表取締役社長
「ACLのプレーオフに勝利して3年連続9回目の本選出場となりました。今年は、1勝も出来ずにグループステージで敗退した昨年の借りを返すべく、また2008年以来の2度目の優勝を目指して、チーム・クラブが一丸となって準備をしています。まずは初戦のアデレード・ユナイテッド戦の勝利を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」
※クラブを通じてコメントをいただきました。