1月22日に開幕する、2017 Jリーグ DAZNニューイヤーカップ 沖縄ラウンドに出場する3クラブのチーム紹介です。
■北海道コンサドーレ札幌
昨季の明治安田生命J2リーグで優勝を果たし、5年ぶりにJ1復帰を決めた。
昇格の要因となったのは、3バックを軸とした堅い守りにある。昨季は42試合で33失点と、松本に次ぐリーグ2位の堅守を誇った。
一方、攻撃では少ないチャンスをものにする決定力の高さが光った。牽引したのはエースの都倉 賢だ。強靭なフィジカルと打点の高いヘッドを生かして、ゴールを量産。リーグ2位となる19ゴールを挙げて、堅守速攻スタイルの仕上げ役を担った。
J1の舞台でも同様のサッカーを展開していくことが予想される。ただし守りは計算が立つものの、攻撃面に関してはさらなる上積みが必要だろう。金園 英学、兵藤 慎剛ら新戦力がいかにフィットできるか。このニューイヤーカップも含め、開幕前の重要な宿題となる。
■ジェフユナイテッド千葉
昨季の明治安田生命J2リーグでは11位に沈み、またしてもJ1昇格はならなかった。今季はアルゼンチン人のフアン エスナイデル新監督を招聘し、2009年以来となるJ1の舞台を目指す。
スペインで経験を積んだ新指揮官は、「勝利に拘る」部分を強調。「もっと攻撃的に、もっと前からボールを奪っていけるようにしたい」と話しており、より闘う意識を前面に押し出したアグレッシブなサッカーが展開されていきそうだ。
井出 遥也、長澤 和輝ら昨季の主軸が移籍した一方で、清武 功暉、山本 海人といった実力者を迎え入れた。またホルヘ サリーナス、ラリベイと楽しみな外国籍選手も加わり、昇格を実現できるだけの戦力は整いつつある。
それだけに新監督にかかる期待は大きい。そのスタイルをいかに素早く浸透させられるかどうか。まずはニューイヤーカップで、手応えをつかみたいところだ。
■FC琉球
金 鍾成監督が標榜する攻撃サッカーが機能し、昨季の明治安田生命J3リーグではリーグ3位の46得点を記録。順位も8位と躍進した。
一方で失点の数も46で、これはリーグで5番目に多い数字だ。「取られたら取り返すサッカーはエンターテイメント性に満ちているが、安定性に欠けたのも事実。攻撃力を保ちつつ、守備力の向上を図ることが、上位進出を果たすための大きなテーマとなるだろう。
昨季、リーグ3位の13ゴールを奪った田中 恵太が移籍した一方で、新戦力は大卒選手が中心。エースの離脱は痛手だが、新加入選手を含む若手の台頭が大いに望まれる。
J1、J2勢と地元で戦えるこのニューイヤーカップは、琉球にとって貴重な実戦の機会。結果はもちろん、自らのスタイルがどこまで通用するかを試す、試金石の戦いとなるはずだ。