12月21日(水)から12月25日(日)まで長野県で開催されている2016 Jリーグインターナショナルユースカップ。大会期間中、唯一試合が開催されない12月23日(金・祝)に長野市内のホテルで、地元の高校生と海外から招待された4クラブの交流イベントと全選手が参加するウェルカムディナーが開催された。
最初に、長野西高等学校の書道班(※長野県の一部の地域では”部”ではなく”班”と呼ぶとのこと)が書道パフォーマンスを見せてくれた。音楽に合わせて6m×8mの大きな紙に巨大筆を使いながらの書道演技。初めて書道を見た選手が多い海外クラブの選手たちは目が釘付けになりながらも手拍子をしながら会場を盛り上げた。
完成した作品に書かれたのは選手たちへのメッセージだった。
あの日描いた夢の舞台
この仲間とならいける
そう信じて戦う
絶対負けない
どんな高い壁でも
その一球に魂込めて
必勝
続いて、海外選手に色紙でできたうちわへの書道と筆による寄せ書きを体験してもらった。多くの選手が初めて書道に触れるということもあり、皆真剣な表情。アルファベットだけでなく、漢字を見様見真似で書いている選手が多くみられた。
エストゥディアンテスのキャプテン、ファカンド ムーラ選手は書道について、「書道は知っていたが見たのは初めてなのでとても興奮した。自分達を温かく迎えてくれて嬉しいし、文化が違うので新鮮」と話していた。
書道体験の後は、長野高等学校のサッカー班、ダンス班によるクイズとダンスパフォーマンスが行われた。クイズの途中ではサッカー班が世界的に流行しているPPAPを披露し、大きな盛り上がりを見せた。サッカー班の班長である五味 智くんは、「緊張したが、楽しんでくれて嬉しかった」と振り返った。
その後、ダンス班7名が披露した本格的なダンスパフォーマンスに海外クラブの選手達も大きな歓声を上げて応え、最後は選手をステージに上げ一緒にダンスを楽しむ場面も見られた。
18時からは、Jクラブも合流しウェルカムディナー。テーブル毎に各クラブ1名ずつが座り国境を越えたコミュニケーションが多く見られた。オフザピッチでは仲良く談笑し、異文化交流を深めることができるのが今大会のメリットのひとつ。彼らがプロサッカー選手を目指す上で、この大会で得られる経験は大きいだろう。
ディナーの途中では各クラブのチームPRも行われ、コントや歌、ダンスを披露した。最後には全選手がステージ上に上がり、エストゥディアンテスの選手が歌うチャントに引っ張られる形でこの日一番の盛り上がりを見せた。
最後は、大会期間中に誕生日を迎えた京都サンガF.C.U-18の上月 壮一郎とパースグローリーのカル ティミンズをサプライズケーキとともに選手全員で祝い、ウェルカムディナーは終了した。
ピッチでは激しい試合を見せる選手達も今日は終始笑顔。英気を養った彼らの大会後半戦のパフォーマンスに期待したい。