日本サッカー協会は16日、スルガ銀行チャンピオンシップが、来年も開催されることが正式決定したと発表しました。
同大会はJリーグのリーグカップ王者と南米の2大タイトルのひとつであるコパ・スダメリカーナ王者が対戦するもので、2008年から行われています。10回目となる2017年大会には2016JリーグYBCルヴァンカップを制した浦和レッズと、コパ・スダメリカーナ2016優勝チームであるシャペコエンセ(ブラジル)が出場することとなりました。
シャペコエンセは11月にコロンビアで起きた飛行機墜落事故で、多くの選手やクラブスタッフが犠牲となりました。コパ・スダメリカーナ決勝に向かう際に起きた事故であり、決勝戦は開催されなかったものの、対戦相手であるアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)がタイトルを譲る意向を示し、CONMEBOL(南米サッカー連盟)も正式にシャペコエンセをコパ・スダメリカーナ王者とすることを決定しました。
同大会の開催に関して、16日に記者会見が行われ、日本サッカー協会の田嶋 幸三会長、スルガ銀行の岡野 光喜代表取締役会長とともに、現在、FIFAクラブワールドカップで来日しているCONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長も登壇。「私たちは偉大なスポーツ選手を失いました」とシャペコエンセに追悼の意を捧げるとともに、「CONMEBOLにとって、このような大会を通して日本と交流するのは非常に良い機会だと感じています。サッカーを通して文化の交流と友情のきずなを強めていきたいと考えています」と挨拶しました。
岡野会長はシャペコエンセの再建を強く願い「個人的な希望としてはシャペコエンセのチームに日本人選手が友情を持って参加してくれればと思っています」と、自身のアイデアを語りました。
これを受けて田嶋会長は「岡野会長から素晴らしいアイデアをいただきましたし、我々としては埼玉スタジアムを満員にすること、両チームを応援し、素晴らしい試合を世界にお見せすること。そういうことがサポートにつながると考えています。来年の大会に向けてどういったサポートができるのか。日本サッカー界全体で考え、実行していきたいと思っています」と、意向を示しています。
なお、大会は2017年8月に埼玉スタジアム2002で開催される予定です。