11月19日にヤマハスタジアムで行われるＪユースカップ決勝戦。ファイナルに勝ち残ったのはサンフレッチェ広島Ｆ.ＣユースとＦＣ東京Ｕ－18の2チームだ。栄光を手にするのは史上最多4度目の優勝を目指す前者か、クラブユース選手権との2冠を狙う後者か。そのカギを握る両チームの注目選手をポジション別に紹介していこう。
■ＧＫ
・大迫 敬介（広島）
U－19日本代表にも名を連ねる広島ユースの2年生守護神。185センチの恵まれた体躯を生かした安定したセービングが売りだ。ここまで出場4試合で2失点と盤石の守りを披露しており、決勝でも攻撃力が売りのFC東京の前に立ちはだかるだろう。
・波多野 豪（FC東京）
身長196センチと圧倒的な高さを備え、空中戦に絶大な強さを発揮する。来季のトップ昇格が内定している将来性豊かなGKだ。守備範囲の広さに加え、精度の高いロングフィードも備える。試合中に常に大声で味方を鼓舞し続けるコーチングにも注目だ。
■ＤＦ
・イヨハ 理 ヘンリー（広島）
3バックの中央に君臨する守備の要で、キャプテンを務める。チームで唯一、トップ昇格を勝ち取った左利きのCBだ。ナイジェリア人の父を持つハーフは、まじめな人柄でチームメイトからの信頼も絶大。広島の最終ラインに不可欠なディフェンスリーダーが優勝のカギを握る。
・蓮川 壮大（FC東京）
キャプテンを務めるFC東京のチームリーダーは、安定した守りで最終ラインを引き締める。今年はトップチームに2種登録され、Ｕ－23チームの一員として明治安田生命Ｊ３リーグに5試合出場。プロの舞台を経験し、逞しさを増した。力強い守りだけでなく、得点力にも注目したい。
■ＭＦ
・川井 歩（広島）
豊富な運動量と精度の高いクロスを持ち味とするウイングバック。準決勝の松本戦では鮮やかなFKで先制ゴールを奪い、チームを勢いづけた。鋭いドリブルからのクロスで好機を演出し、激しいアップダウンを繰り返し守備でも奮闘。攻守両面で絶大な存在感を示す。
・平川 怜（FC東京）
U－16日本代表での活躍も記憶に新しいテクニカルなボランチだ。落ち着き払ったボールコントロールと視野の広さを生かしたパスワークで、FC東京の攻撃を巧みに操る。ボールを失わない技術の高さは必見で、ミドルゾーンで違いを生み出せる存在だ。
■ＦＷ
・山根 永遠（広島）
今大会すでに8ゴールを奪い、得点王レースを独走する広島のエース。小柄ながらスピードを生かした抜け出しと、高いシュートセンスは、広島からアーセナルに移籍した浅野 拓磨を彷彿とさせる。このストライカーの爆発が、タイトル獲得には欠かせないだろう。
・久保 建英（FC東京）
圧倒的な攻撃スキルを備えた中学生アタッカー。鋭いドリブル、意表を突くスルーパス、左足から放たれる正確なシュートと、いずれも高いクオリティを備える。飛び級でU－18チームに所属するどころか、2種登録されすでにＪデビューも果たした。規格外の15歳が決勝の舞台でいかなるプレーを見せるのか。要注目だ。
