晴天にこそ恵まれなかったが、赤と緑に染まった豊田スタジアムで繰り広げられたのは曇り空を晴らすほどの熱い試合だった。
CKから先制点を与えた名古屋は、直後にDF竹内 彬の正確なロングパスから最後はMF小屋松 知哉が右足で合わせ、同点に追い付く。だが、以降は堅陣を突破できずにいると、次第に流れは松本へと移る。
松本は得意のセットプレーから勝越すと、76分にはMF喜山 康平が貴重な追加点を奪取。J2ならこれで試合は決まっていたかもしれない。しかし、今季の舞台は明治安田J1だった。名古屋の必死のパワープレーに対応できず、そこから2得点を献上。勝点1と手応え、そして悔しさを持ち帰る開幕戦となった。