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ハリルホジッチ監督「この勝利は勝点3だけではなく、メンタル、勇気をチームは学んだと思う」【試合後コメント:日本代表vsイラク代表】

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2016年10月7日(金) 02:04

ハリルホジッチ監督「この勝利は勝点3だけではなく、メンタル、勇気をチームは学んだと思う」【試合後コメント:日本代表vsイラク代表】

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ハリルホジッチ監督「この勝利は勝点3だけではなく、メンタル、勇気をチームは学んだと思う」【試合後コメント:日本代表vsイラク代表】
「本当に価値の高い勝利」と語ったハリルホジッチ監督。この勢いをオーストラリア戦にも繋げていきたいところだ

6日に行われたロシアワールドカップ アジア最終予選で、日本代表はイラク代表に2-1で勝利しました。日本代表ハリルホジッチ監督の試合後コメントです。

■ヴァイッド ハリルホジッチ監督
「強い気持ち、勇気をもって勝つことができ、選手にはおめでとうと言いたい。それから観客の皆さんにも、最後まで応援してくれて御礼を申し上げたい。これは本当に価値ある勝利だと思う。強い気持ちを見せろと言ってきた。難しい試合だったが、勝利に値したと思う」

――トップ下で清武選手を起用した意図と評価は?
「清武はプレー時間が短い現状にあったが、(香川)真司より1日半ほど早く日本に帰国したので、そのアドバンテージがあった。この時間が私にとって重要だった。よい試合をしてくれた。今までどおりのきれいなフットボールはできなくて、ゲームのリズムもなかなか生まれなかった。ただ、試合前に皆さんに伝えたが、これはメンタルと勇気が必要な試合だと。FKで失点したが、それも少し厳しくやっていかないといけないかなと思う。FKで3失点目、それはちょっと多いと思う」

――山口選手がドイツから戻ってきた時、「日本に戻ってきて残念」と言っていたが、ここ数試合の彼の評価は?
「タイ戦で、山口はスーパーな試合をしてくれた。今回はタクティクスなチョイスだ。柏木が後ろから組み立てるということが必要だった。失点する前にこの交代を考えていた。ボールを奪うところで少し疲労を我々は感じていた。山口に説明していたので、失点シーンを見ていない。少し彼の投入が遅かった。できるだけ高い位置でプレスをかけて、そして可能であればシュートを打っていこうと指示した。今日は山口に関して、かなりよいフィーリングがあった。アグレッシブさをもってボールを奪うところが彼は興味深い。山口はそんなにゴール決めないので、今回は本当にうれしい。今日は山口と長谷部に冗談で『得点を決めたらシャンパンをおごる』と言ったが、彼はシャンパンを2杯飲めるくらいの価値があると思う」

――10月の2試合で総合的なプランがあると思うが、オーストラリア戦はどのような見通しなのか?
「おそらく2、3人の変更はあると思う。それから選手たちがどれだけ回復するかも重要だ。2試合目はよりフィジカルを重視する。試合前の2日で急に疲労が回復することはない。今回は少し時間があるが、この勝利でより喜びは湧いたと思う。このような形で勝ったことはなかった。この勝利は勝点3を得ただけではなく、メンタル、勇気を学んだと思う。困難な時に、よりいい結果を出せるかどうかがフットボールにおいて重要だと思っている」

――原口選手が2試合連続でゴール決め、今日は山口選手が決めたが、チーム内競争が生まれると感じるか?
「このチームの強みは、多くの人間が点を取っていることだ。浅野も2回ほどチャンスがあったし、(吉田)麻也もヘディングでチャンスがあった。全員でチャンスを作った。得点率をもっと高めたい、なぜなら毎試合10回もチャンスを作れないからだ。特に中盤のグループは励ましながら、しっかり枠を捉えればゴールを狙えるという話はしていた。山口は頻繁に点を取るわけではないが、点を取ってくれてうれしい。ただ、もっと頻繁に点を取る選手が必要だ。これは探し続けないといけない」

――日本選手はデュエルが弱く、イラクは強い。そうなると、日本はもっとコンビネーションを生かして戦うべきだと思うが、選手間の距離が広がって1対1になった場面が多かったのが苦戦した理由ではなかったか?
「確かにイラクは力強い選手が多く、空中戦、デュエルを挑んてきた。就任当初から空中戦、地上戦でデュエルをやっていこうと話してきたが、そこはおっしゃるとおりパフォーマンスがなかなか上がらない。それもあって、山口を中盤でボールを奪えるように投入した。イラクはデュエルが強く、身長も高く、我々は困難な状況になった。もう一度言うが、選手の多くが戦いを数多くこなしていない。予測、デュエル、リズムの変化もそう。そこがプレー時間が少ない選手に影響が出たと思う。

今までやってきた美しい繋ぎは確かに出せなかったが、それがなかったとしても、今日はいくつかビッグチャンスを作ったと思う。伸びしろはたくさんあると思う。おっしゃるように、空中戦のデュエル、地上戦のデュエルをしっかり伸ばさないといけない。恒に4-0、5-0で常に勝てるという希望を私は持っていない。今日はしっかり勝てたことが素晴らしかった。次のオーストラリア戦では、より空中戦と地上戦が多くなる。選手はしっかりデュエルで勝てる習慣をつけなければならない試合となる。どのようなチーム編成でオーストラリアに臨むか考えているところだ。オーストラリアはイラクよりもパワーがある」

――監督が以前から言っていた16メートル付近でのFKがいくつか取れていたことについては満足しているか?
「カンボジア戦でFKを取って以来だ。あれが最後のFKだった。日本はファウルを誘わず、16メートル付近のFKもPKもない状況だった。いつもどおり、1対1でファウルを誘うように言った。今回のイラクは、かなり多くのファウルをする傾向があった。ただ、まだ真ん中ではもらっていない。確かに今日は素晴らしい試合をしたわけではないが、素晴らしい勇気を持った試合をした。それを私は求めていた。このチームが、どのようなフィジカル状態かよく理解していた。選手にはメンタル、勇気が大事だと言い続けてきた。このことが勝利につながってよかったと思っている」

――長いアディショナルタイムで、一瞬でも引き分けを覚悟したことは?
「今言うのは簡単だ。ただ、勝つことはずっと考えていた。チームの強い気持ちを感じた。無駄なファウルを与えたり、ナイーブさは見られたが、そうは言っても強い気持ちを選手は見せていた。勇気を見せた。初めて選手たちがピッチ上で叫んでいた。最後にそれが報われた。確かに美しい勝利ではないが、勇気の勝利だ。これまでは美しいパスワークなどが見られたが、今回は強い気持ちと勇気が実った勝利だった。時にはそういうのも必要だ。強豪国もいつも美しい勝利をしているわけではない。本当に選手はきつかったと思う。選手はきつい中で本当によくやってくれた。メディアの皆さんもきつかった思うし、疲れたと思う。メンタルで戦ってくれて、選手、観客の皆さん、そしてメディアの皆さんにもありがとうと言いたい」

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