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【明治安田生命J1リーグ 1stステージ第1節】横浜FM vs 川崎Fプレビュー

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2015年3月5日(木) 19:31

【明治安田生命J1リーグ 1stステージ第1節】横浜FM vs 川崎Fプレビュー

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【明治安田生命J1リーグ 1stステージ第1節】横浜FM vs 川崎Fプレビュー
開幕戦で横浜FMと川崎Fによる“神奈川ダービー”が実現

いきなり神奈川ダービー。俊輔不在の横浜FMが超絶攻撃陣の川崎Fを迎え撃つ

 

新横浜駅と小机駅の中間に位置する日産スタジアムを舞台に、横浜F・マリノス川崎フロンターレが激突する。そんな「神奈川ダービー」が明治安田生命J1リーグ開幕戦で実現することとなった。

横浜の名門クラブは、今季からフランス人のモンバエルツ監督を迎え入れた。育成年代の指導歴が豊富な59歳の新指揮官の下、チームはリスタートのシーズンを迎えている。「自分たちのプレーアイデンティティを作る」(モンバエルツ監督)と意気込むが、選手の入れ替えはほとんどなく、チーム構成自体は樋口靖洋前監督(現・ヴァンフォーレ甲府監督)からの継続色が強くなっている。

中心になるのが中村俊輔と中澤佑二という攻守の二枚看板であることも変わらない。もっとも、中村は負傷離脱中でこの開幕戦は欠場の見通しで、さらに先日の練習試合にてFWラフィーニャも負傷。攻撃の支柱を2本も欠いてのオープニングマッチとなってしまった。U-21ブラジル代表FWアデミウソンの獲得は発表されているが、開幕戦には間に合わない。練習では、FIFAワールドカップ2014日本代表だった小柄なドリブラーの齋藤学を1トップとして起用する「奇策」もテストされており、指揮官の苦悩がうかがえる。

「(2ステージ制の導入によって)短期決戦になったので、最初が大事」(モンバエルツ監督)というゲームで、中村でもラフィーニャでもなく、攻撃面で違いを見せられる選手が出てくるかが大きなポイントとなりそうだ。プレシーズンマッチで先発を飾った17歳の高校生MF和田昌士の起用法を含め、新監督の用兵力がいきなり問われる一戦となる。

対する川崎Fは風間八宏監督が4年目を迎え、いよいよタイトルを狙うべきシーズンとなる。指揮官は今季も「一個のボールの置き場所ですべてが変わるのがサッカー」と語る緻密な“技術派”のサッカー観は、すっかりチームに浸透した。

2年連続のJリーグ得点王に輝いたFW大久保嘉人、日本代表にも選ばれて進境著しい小林悠、ブラジル人アタッカーのレナトという昨年からの攻撃陣に、今季はセレッソ大阪からFW杉本健勇が新加入。キャンプではこの187cmの大型FWをチームへフィットさせるべく腐心していたが、先発なのか途中出場なのかを含め、チームにバリエーションが加わったのは間違いない。もちろん、大黒柱であり、チームの象徴でもあるMF中村憲剛も健在だし、U-22日本代表の中軸選手であるMF大島僚太も要注目の存在だ。

課題だった守備面ではハードタックルが特長で、リーダーシップにも期待できる角田誠の加入が大きな意味を持ちそうだ。機動力のある新助っ人サイドバックのエウシーニョ、筑波大出身のルーキーで、左利きの技巧派DF車屋紳太郎もすでに戦力化されており、その陣容は確実にランクアップしている。

新指揮官の下で心機一転を図る横浜FMにとっても、一気に1stステージを突っ走ってタイトルを狙う川崎Fにとっても、この“神奈川ダービー”は重要な試金石となる。

文:川端暁彦


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