第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、22日に3回戦の12試合が行われ、鹿島、横浜FMなどJ1勢9チームが順当に勝利を収め、ラウンド16(4回戦)へと駒を進めている。
岡山と対戦した鹿島は、22分に先制される苦しい展開も、60分に永木 亮太のゴールで同点に追いつくと、終了間際にオウンゴールを誘発し逆転に成功。2-1と岡山に競り勝った。
高知で行われた横浜FMvs東京Vの一戦は、中村 俊輔の先制ゴールで勢いに乗った横浜FMが4-0と東京Vを一蹴した。リーグ戦で苦戦を強いられている湘南も、徳島を相手に4ゴールを奪っての快勝を収めている。
J1対決となった大宮vs磐田は、泉澤 仁の2ゴールなどで大宮が5-0と大勝。新潟は77分に生まれた山崎 亮平のゴールを守り抜き1-0で山口を下している。鳥栖は豊田 陽平のゴールなどで、2-0とC大阪を撃破した。
思わぬ苦戦を強いられたのは、山形と対戦した神戸。ペドロ ジュニオールの2ゴールで余裕の展開に持ち込みながら、65分からの15分間で3ゴールを奪われ逆転されてしまう。しかし後半アディショナルタイムに高橋 祥平のゴールで追いつくと、PK戦の末になんとか勝利を手にしている。
川崎Fも千葉を相手に延長戦にまで持ち込まれる展開となったが、延長戦で3点を奪い4-1。最後に力の差を見せつけた。柏も愛媛の堅守を崩せなかったが、スコアレスのまま突入した延長戦でクリスティアーノが決勝ゴールを奪い、1-0と薄氷の勝利を収めた。
清水は犬飼 智也のゴールで1-0と大分に勝利。長野に苦戦を強いられた横浜FCも2-2で迎えた延長前半にグエン トゥアン アインが来日初ゴールを奪取。3-2と接戦を制した。
カテゴリーが上のチームが結果を出すなか、唯一の下剋上となったのはJ3の盛岡とJFLのHonda FCの一戦。1-1で迎えた90+4分、中川 裕平の決勝ゴールでHonda FCが土壇場で勝利。岐阜、松本に続いてJリーグ勢を撃破し、快進撃を続けている。
なお4回戦は、11月9日(水)と12日(土)に開催。10月4日(火)に行われるドローで、カードが決定する。