6日に行われたロシアワールドカップ アジア最終予選 タイ戦後の日本代表 ハリルホジッチ監督のコメントです。
■ヴァイッド ハリルホジッチ監督
「非常に重要な勝利だった。簡単ではなかったが。このチームがどのような心理的状況で試合に臨むのか少し不安もあったが、この試合に本当に勝ちたいという気持ちで臨んだ。またもたくさんの決定機を作ったが、集中力の欠如からなのか(決められず)、それでもいい試合だったと思う。グラウンドはプレーするのに難しい状況だったし、最後にいつものように、プレゼントをひとつ、ふたつ彼らに与えてしまったのかなというのはありましたけど、そういう状況に陥るのは心理面でまだまだ問題があるのかもしれない。
選手のことは祝福したい。ここから日本がより強くなってくれると思う。合宿中は様々な問題もありました。けが人もあったし、疲労もあった。しかし、メディカル、アドミニも含めて、すべてのスタッフと選手がよい準備をして臨んだ。それから、素晴らしい戦いをしたタイ代表も祝福したいと思う。タイを対戦する多くの国は困難に直面するだろうと改めて思った」
――UAE戦から先発を3選手を替えた意図と、彼らの評価は?
「先ほど試合後のインタビューでも言ったが、少し競争を見たかった。同時に、何人かの選手が疲労を抱えていたし、けがもあったので、若い浅野をはじめ新しい選手をトライした。経験のある選手と、若い選手を少し競争させたいという気持ちがある。出場した選手はよいプレーをしてくれた。そして、偶然というか、彼らがゴールを決めてくれた。そのおかげでチームによい雰囲気をもたらしてくれた。選手を替えたのは、(スタメンから外した)彼らが悪かったからではない。UAE戦もまったくいい試合でなかったわけではなかった。ただ、このチームによりフレッシュさをもたらすという意図があった。プレッシャーをかなりかけたと思う。相手はオフェンスの組み立てで何かをもたらしたということはなかった。この2試合で、我々にも変化を加えられるということを見せたかった。国内ではパフォーマンスの良い選手、アウェーで良い選手がいたこともみなさん理解できたと思う。ただ、そうはいっても、プレーしなかった選手が悪かったというわけではまったくない」
――10月も同じような日程で2試合があるが、次に何かを変えようというイメージは持っているか?
「ディテールには入りたくないが、1試合目は本当に難しい試合だった。何人かの選手がフィジカル的にトップではなかったし、試合をコントロールできない状況だった。それからけがもあった。90分間プレーしていない選手もいたし、かなり遅くに日本に到着した選手選手もいたし、けが人も4人出た。そういったたくさんのことがあった。
我々にとってはシーズンの半ばということもあって、我々が理想とするようなフィジカルコンディションではなかったというのが事実。そうはいっても、UAE戦はオフェンス面でかなりいい攻撃、組み立てができた。主審の話はもう繰り返す必要はないと思うが、我々は間違いなく2点を取って、2失点が少しプレゼントだった。若い選手を使ったが、非難することができるだろうか。全員に経験を積ませたいというのが私の希望だ。ただ、本当に大きな希望をもって初戦に臨んだので、かなりフラストレーションがたまった。埼玉の雰囲気は最高だったし、サポーターと同じように私も勝利を期待をしていたので、本当にがっかりした」