高校年代の日本一を決める高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグの第11節が、9月3日と4日の2日間にわたって各地で開催されました。
第11節の結果は下記の通りです。カッコ内は会場。
[EAST]
大宮アルディージャユース 1-1 青森山田高校(NTT東日本志木総合グラウンド)
アルビレックス新潟U-18 1-6 清水エスパルスユース(新潟聖籠スポーツセンター アルビレッジ)
市立船橋高校 2-3 横浜F・マリノスユース(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
FC東京U-18 3-1 流通経済大学付属柏高校(東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝))
柏レイソルU-18 2-1 鹿島アントラーズユース(日立柏サッカー場)
[監督・選手コメント]
■永井 俊太監督(柏U-18)
「できれば、押し込まれる展開にはしたくなかったです。得点が取れたので狙いどおりの展開ではあるのですが、自分たちがボールを保持する時間をもっとつくりたかった。一度、盛り返したのですが、そこから前に行くのか、低い位置でボールを握るのかというバランスを、もっと勉強しないといけないと思いました。守備面は、前節の横浜FMユース戦で多くを学びました。一人で奪えないならみんなで奪おうと話して、練習に力を注いだ成果が表れたと思います」
■宮本 駿晃(柏U-18)
「ゴールシーンはトラップした瞬間に振り抜こうと思っていました。枠内に飛んでくれたし、本当に気持ちのいいゴールでした。個人として、ほとんどゴールを挙げていないのでとてもうれしいです。前節の横浜FM戦の反省を生かすことができました。みんなでプレーする、相手より声を出す、もっと積極性を発揮するという意識が勝利につながったと思います」
■熊谷 浩二監督(鹿島ユース)
「内容は悪くありませんでしたが、失点の形が似通っている部分は残念です。簡単にゴールを許した後、最後まで追い上げ、1点差で負けるという試合が続いています。とはいえ、前期は相手の攻撃を凌ぐだけだったのが、ここ数試合は自分たちが攻める時間も増えています。シーズンの開幕当初、チームの実力は10チーム中10番目でしたが、いまでは選手たちも「勝てるぞ」と思うところまできている。あとはその信念を勝点に結びつけたいと思います」
■石津 駿斗(鹿島ユース)
「個人的に久しぶりの公式戦だったので、まずはチームのためにと考えてプレーをしました。最初のシュートを決めていれば、試合の流れも違ったと思います。前線で篠崎選手がボールを収めてくれる分、自分は相手の裏に抜けるなど、最終ラインを下げるプレーができればと思います。今年は海外遠征を経験し、格上のチームとの戦いの中でスピードやパワーの違いを体感したことで、練習の質も上がりました。今後はその成果を結果につなげたいです」
[WEST]
大津高校 0-1 サンフレッチェ広島F.Cユース(大津町運動公園 球技場)
ガンバ大阪ユース 0-2 東福岡高校(ガンバ大阪グラウンド)
京都サンガF.C.U-18 2-0 大分トリニータU-18(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
セレッソ大阪U-18 2-1 名古屋グランパスU18(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
神戸弘陵学園高校 1-1 ヴィッセル神戸U-18(三木総合防災公園 陸上競技場)
[監督・選手コメント]
■宮本 恒靖監督(G大阪ユース)
「今節はいつもの4バックではなく、サイドからプレッシャーをかけるために3バックで挑みました。前半は、なるべく高い位置でボールを奪おうという戦い方が機能していたと思います。後半も失点するまではこちらの狙いどおりの試合運びでした。ただ、今日はボールを奪ってから前に出ていく動きが少なく、攻撃の課題が見えた試合でした。前節と比較して、狙いとするプレーが増えたので、あとは得点という部分にフォーカスして次節に挑みたいです」
■食野 亮太郎(G大阪ユース)
「0-3で敗れた前節の反省を踏まえ、球際の強さと試合の立ち上がりを意識して試合に挑みました。前半はうまくいったと思うのですが、ボールを奪った後にラインを押し上げる動きが少なく、攻撃の質が上がりませんでした。失点した後に訪れた決定機を生かすことができなかったのも悔やまれます。自分が決定機を決めるか決めないかでチームの勢いは変わるので、責任を感じています」
■森重 潤也監督(東福岡高校)
「今節はコンディション不良で主力2人を欠く中での試合でした。試合前に「代わりに入った選手のプレーがよければ、これからも試合で使っていく」と話しており、苦しい状況で勝てたことに大きな価値があります。前半は守備を重視した相手に対し、ゴール前までボールを運びながら崩しきれませんでした。高校選手権の県予選でも同様の試合が想定されるので、現在の課題が分かってよかったです。今節の勝利で残留が現実的になってきました。リラックスして残りのゲームに挑めるのは大きいです。」
■児玉 慎太郎(東福岡高校)
「前半はゴール前にボールを運んでも決定機をつくれず、課題が浮き彫りになりました。G大阪は、テクニックのある選手が多いチームです。守備時に1対1に持ち込まれると厄介なので、人数をかけてボールを奪いたいと考えており、この戦い方は試合を通じて機能したと思います。終盤は攻め込まれる時間帯が続いたのですが、集中を切らさず、前節の神戸U-18戦同様、無失点で抑えられました。守備面で少し自信が持てるようになった試合だと思います」