明治安田生命Ｊ３リーグは今節を終えると9月10日まで、およそ1か月のブレイク期間に入る。（※順延となっていた第5節の富山vs鳥取、鹿児島vs相模原は8月13日に開催）。良い流れでインターバルに突入するためにも、各チームはいずれも目に見える結果を手にしようと目論んでいるはずだ。
10連勝で首位を独走する栃木は、Ｆ東23をホームに迎える。6試合連続無失点と堅い守りをベースに勝利を積み重ねる栃木は、今節も手堅い戦いで試合の流れを生み出していくだろう。対するＦ東23は現在2連敗中と苦戦が続く。前節より指揮を執る中村 忠監督がいかに修正してくるのか。メンバー構成も含めて注目したいポイントだ。
2位の鹿児島は一足先に土曜日に、Ｃ大23と対戦する。前節はYS横浜に4-0と快勝を収め、栃木追撃の態勢を整えている。下位チーム相手に取りこぼしは避けたいところだが、Ｃ大23も前節、琉球に3-0と快勝を収め、調子はうなぎ上り。課題の守備も整備されつつあるだけに、鹿児島にとっては一筋縄ではいかない相手となりそうだ。
前節、栃木との直接対決に敗れた3位の大分にとっては巻き返しの一戦となる。今節はアウェイで福島と対戦。上位に踏みとどまるためにも、確実に勝点3を手にしておきたい。一方の福島は6試合勝利から見放されている。守りは安定しているだけに、いかに得点を奪えるかが苦境からの脱却する足掛かりになるだろう。
4位の長野は藤枝の本拠地に乗り込む。ここ2試合勝利がなく勢いは停滞気味だが、持ち前の堅守をベースに粘り強く勝利をつかみたい。藤枝は攻撃サッカーが機能し、状態は上向きだ。「長野の守備」vs「藤枝の攻撃」と試合の構図は分かりやすく、そのストロングポイントが上回ったほうに結果はついてくるだろう。
5位の富山と6位の秋田の直接対決も注目の好カードだ。上位に食らいついていくためにも、ともに負けられない一戦となる。富山は3試合負けがなく、秋田もここ3試合で2勝と調子を上げつつある。いずれも確かなスタイルを持った両者の激突は、置かれた状況も手伝って、好勝負が演じられる可能性は高い。
6試合負けがない好調のＧ大23はホームで琉球と対戦。勝負強さを身に付けつつある若いチームは、今節も躍動感に満ちた戦いを演じられるか。琉球は3連敗中と元気がない。その間12失点と守備組織の崩壊が低迷の原因なのは間違いなく、攻撃スタイルを標榜するなか、いかに守備を修正できるかが復調のポイントとなる。
2連勝で最下位を脱出した鳥取は、5試合負けなしと好調の盛岡と対戦。両者は約1か月前に戦ったばかりで、その時は盛岡が2-0と快勝を収めているが、調子を上げてきた鳥取とすればホームでリベンジを果たしたいところだろう。
代わって最下位に転落したYS横浜はホームで相模原との神奈川ダービーに臨む。前節、鹿児島に大敗を喫したYS横浜に対し、相模原は福島に1-0と勝利。チーム状況を考えれば相模原が優勢と見られるが、YS横浜は同県のライバルチームを撃破して、好転のきっかけをつかみたい。
■第20節の見どころをチェック
Ｃ大23vs鹿児島
福島vs大分
藤枝vs長野
栃木vsＦ東23
YS横浜vs相模原
富山vs秋田
鳥取vs盛岡
Ｇ大23vs琉球
