互いが良さを出し合ったハイテンポな攻防。今季の浦和のホームゲーム最多入場者数となる51,647人の観衆。浦和のペトロヴィッチ監督が「両チームにとって素晴らしい試合だった」と話す一戦は、上位対決にふわさしい展開を見せた。
前半の主導権を握ったのはホームの浦和だった。試合開始前には赤をバックに黒の縁取りで白い「URAWA」の文字を象ったコレオグラフィーを作り、今季最大とも言える「We are REDS」コールを送ったサポーターの後押しを受けて、浦和らしい攻撃を仕掛けていく。鹿島の守備は浦和がトレーニングで想定していた通り、中盤をアンカーと両サイドにし、最終ラインにボランチの小笠原 満男と柴崎 岳が流動的に入る「5-3-2」。その相手に対し、やはりトレーニングで重点的に取り組んできたディフェンスラインからのビルドアップで主導権を握りにいく。