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ハリルホジッチ監督「フィジカルが100%でないと、われわれのやりたいプレーはできない」【試合後コメント:日本代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表】

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2016年6月8日(水) 14:02

ハリルホジッチ監督「フィジカルが100%でないと、われわれのやりたいプレーはできない」【試合後コメント:日本代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表】

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ハリルホジッチ監督「フィジカルが100%でないと、われわれのやりたいプレーはできない」【試合後コメント:日本代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表】
ハリルホジッチ監督は「集中力」と「ナイーブさ」を敗因に挙げた

■ヴァイッド・ハリルホジッチ監督
「がっかりしている。他の結果を出せる資格がわれわれにはあったと思っているが、2失点に関しては集中力(の欠如)とナイーブさが原因だったと思う。特に1失点目はわれわれが決めた直後だった。今日のミーティングで言ったばかりだった、得点をしてから5分間は失点に気をつけるようにと。2失点目はFKからだったが、1つのパスで全員が突破された。何人かの選手はすでに頭の中がバカンスだったのかなと。集中力が欠けていた。選手たちには『ブルガリアとは全然違う』という警告は出していたが」

後半に遠藤(航)を起用し、デュエルでパワーを出そうとした。後半はしっかりコントロールできたと思う。2失点目、FKであんなに簡単にやられるのは正直すぎる。われわれは多くの決定機を作ったが、同点にすることはできなかった。ブルガリア戦では少しわれわれは情熱的になりすぎたが、現実に引き戻されたのはポジティブなことかもしれない。まだまだやるべきことがたくさんある。何人かの選手には、フィジカル的な部分でハイレベルになってほしいなと思う」

──前半に比べ、後半は活性化したと思うが、最後のところで崩せなかった。相手の守備が粘り強かったのはあるが、何が足りなかった?
「美しい決定機は作れたが、ちょっとした差だったと思う。最後のところで正確性が少し欠けていた。浅野(拓磨)がフリーで打った場面でも簡単に決められたと思うが、彼はパスを探した。まだ21歳といっても、彼にはそれ以外にもたくさんの決定機があった。確かに経験が足りなかったとは思う。ただ、ブルガリアと同じ気持ちではなかった。

相手はフィジカルパワーがすごかったし、ひとつのパスですべてを逆転させ、FWがすべてのデュエルで勝っていた。ものすごいパワーに対して、われわれは対抗できなかった。5、6人が身長190cmの選手だったので、それは簡単ではなかった。ただし彼らは偶然、FIFAランク20位になったわけじゃない。かなりモチベーションは高かったし、しっかりと守備もしていた。何人かの選手は、ブルガリア戦の攻撃をもう一度やろうとして、少し難しいプレーをやろうとして、結果としてカウンターを食らってしまった。複雑なことをし過ぎた。ただ、良いレッスンだったと思う。全員がトレーニングを続けて、伸ばさないといけない」

──この2試合を終えてワールドカップ最終予選に入るが、本田圭佑選手と香川真司選手を起用できない中での収穫は?
「収穫はもちろんあった。ボスニアはわれわれよりゲームをコントロールし、ほとんどの場面は彼らが支配していた。われわれは、最後の25メートルから30メートルで対応できず、決定機を多くは作れなかった。ブルガリア戦は4、5回は失敗したものの、決定力が高かった。しかし、こういった試合では4、5回の失敗は許されない。相手はパワーがすごかったし、簡単ではなかった。そして、フィジカル的に準備ができていない選手が何人かいたし、疲労もあった。本当にキツい状態の選手もいた。常に強調しているのは、フィジカル的に100パーセントでないと、われわれのやりたいプレーはできない。パワーでは対抗できないし、個人プレーでも打開できないだろう。

われわれの長所は、しっかり組み立てをすること、流動性、そして最後はリアリストになることだ。この2失点は、正直にプレーしすぎてしまった。しっかりブロックを固めるとか、そういうこともできただろう。2失点目は1つのパスで全員が突破されてしまった。がっかりしているが、まだやるべきことがあることが改めてわかった。A代表でプレーしたければ,海外組もそうだが、もっとフィジカル的にいい状態になってほしい。100パーセント準備できなければ、次の最終予選には呼べない。100回もチャンスを与えることはできない。みんなが努力してほしい。

Aチームを率いて初めての敗戦となるが、それも受け止めなければならない。負けは大嫌いだが、すべての試合を勝つことはできない。最終予選でこのような敗戦をしないこと。私は長所も短所も完璧に把握している。チームはそこまで悪いゲームはしていなかったが、やられてしまった。何人かの選手は疲労もあったと思う。そしてこの2失点は、ナイーブで集中力を欠いていた」

──ブルガリア戦を含めた、ポジティブな要素は?
「2試合で8点取れたこと、そして2チームとも欧州の国だったことだ。ボスニアに4点、5点を取るのはあり得ないことだが、キヨ(清武 弘嗣)や浅野(拓磨)や宇佐美(貴史)が4、5回の決定機を作ったのもポジティブなことだ。1試合目がこのような結果になるとは思わなかったし、ボスニア戦でも美しいアクションはあった。ただ、一番がっかりしたのは、フランス語で『ナイーブ』というのだが、つまり馬鹿正直ということだ。

CKとかFKとか、相手は6人の190cmの選手がいるので、こちらはしっかりプレーしないといけない。彼らにとってFKは決定的なチャンスだ。マンツーマンを敷いたが、170cm対190cmということで簡単に勝つことができない。われわれは身長の高い選手を探す必要あるのかもしれない。このチームの足りないところは把握している。まだ全員が、フィジカル的に100パーセントの準備ができていない。なぜ集中が足りなかった。疲労があるのは分かっている。あるいは、バカンスのことを考えていたのかもしれない。

われわれは人間なので、10か月もシーズンを送ったあとで休みたい気持ちは分かる。フレンドリーマッチでもあったが、最終予選ではこういうことは許されないことは確実に言える。皆さんが目にすることができないチーム内部では、いろんな準備が進められている。ここからは結果のみが求められる。すべての勝利は、しっかりした準備によってもたらされる。負けたということで、私がしっかり準備できていなかったのかもしれない。それでも今日の試合は、本当に勝ちたかった」

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