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ステージ優勝争いは5月を無敗で乗り切った3チームに絞られた【マンスリーレポート(5月):明治安田J1】

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2016年6月2日(木) 18:00

ステージ優勝争いは5月を無敗で乗り切った3チームに絞られた【マンスリーレポート(5月):明治安田J1】

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ステージ優勝争いは5月を無敗で乗り切った3チームに絞られた【マンスリーレポート(5月):明治安田J1】
1stステージの優勝争いは川崎F、鹿島、浦和の三つ巴の様相に

明治安田生命J1リーグ 1stステージは第14節まで消化。ステージ優勝争いもいよいよ佳境を迎えている。

5月終了時点で暫定首位に立つのは川崎Fだ。5月の5試合は3勝2分と無敗。11節には好調の柏をアウェイで3-1と撃破し、地力の差を見せつけた。神戸、磐田にも勝利を収めた一方で、仙台、新潟と引き分けて勝点を取りこぼしたことがマイナス材料ではあるものの、攻撃陣は変わらず好調を維持しているだけに、このまま頂点に向けて突っ走る可能性もある。

5月を4勝1分けと無敗で乗り切った鹿島。逆転優勝へ、次戦は浦和との天王山に臨む
5月を4勝1分けと無敗で乗り切った鹿島。逆転優勝へ、次戦は浦和との天王山に臨む

この川崎Fを上回る勢いで5月を駆け抜けたのは鹿島。4勝1分で勝点13を稼ぎ出し、川崎Fに1ポイント差で肉薄する。とりわけ際立つのは攻撃面。13節では名古屋との撃ち合いを3-2で制し、14節は甲府相手に4ゴールを奪取。エースの金崎 夢生を筆頭に、カイオ、土居 聖真ら若手アタッカー陣も結果を出しており、得点パターンのバリエーションが増加。優勝の重圧のかかる終盤の戦いにおいて伝統の勝負強さを示せれば、逆転でのタイトル奪取も現実味を帯びる。

消化試合が2試合少ないにもかかわらず3位に付けているのが浦和。実質的には優勝争いをリードしている存在だ。5月も無敗としたが、直近の2試合は対戦相手の徹底した対策にあい、ともにスコアレスドロー。AFCチャンピオンズリーグでも苦汁をなめるなど勢いはやや失われつつある。川崎Fとの勝点差は4ながら、残り試合数を考慮すれば立場は十分に逆転できる。ただし6月はスケジュールが詰まっているだけに、連戦を乗り切るだけのチームとしての総合力が問われてくるだろう。

ステージ優勝争いは3チームに絞られつつあるが、4位の大宮もわずかに可能性を残す。僅差の勝負をものにする勝負強さを身に付けつつあり、昇格1年目ながら十分な結果を残している。もったいなかったのは2点のリードを守り切れなかった14節の神戸戦。さらなる上位を目指すには、こうした取りこぼしをなくすことが重要なテーマとなる。

広島の森﨑 和幸は史上14人目となるJ1通算400試合出場の偉業を達成した
広島の森﨑 和幸は史上14人目となるJ1通算400試合出場の偉業を達成した

4月に快進撃を見せていた柏は勢いがストップ。5位に付けてはいるものの、5月は2勝1分2敗と五分の成績に。14節の横浜FM戦ではセットプレーの弱さを露呈し3失点。アグレッシブな攻撃とは対照的に不用意な失点が目立つ守備には改善の余地が残されおり、「勢い」だけでなく「安定感」を身に付けることが今後の課題となりそうだ。

昨季のチャンピオンシップファイナリストである広島とG大阪も、なかなか波に乗り切れていない。広島は勝ち負けを繰り返し、G大阪は良化の兆しを見せながら14節のFC東京戦ではいいところなく敗れた。優勝候補と目される両チームがいまだ本領発揮できていない状況は気がかりではある。なお、その両者が対戦した13節の一戦で、広島の森﨑 和幸が史上14人目となるJ1通算400試合出場を達成している。

3勝1分1敗で12位まで順位を上げてきた仙台。攻守の安定感が光る
3勝1分1敗で12位まで順位を上げてきた仙台。攻守の安定感が光る

明らかに調子を落としているのが名古屋。ここ4試合勝ちがなく13位に順位を下げている。得点はできているものの守備が不安定で、とりわけ終盤での失点が目立つ。個性的なタレントは揃っているが、それを組織力に昇華できていない印象。小倉 隆史監督の修正力が求められている。逆に復調の兆しを見せたのは仙台だ。5月は3勝1分1敗と好成績を残し、順位も12位に浮上。守備の安定感を取り戻し、14節の新潟戦では4ゴールを奪うなど攻撃にも迫力が生まれてきた。離脱していた梁 勇基が復帰したことも大きく、このまま勢いに乗っていきそうな気配だ。

順位表の下に目を向けると、14位の甲府以下は厳しい状況にある。その甲府と15位の新潟、17位の鳥栖は5月に勝利を挙げられず。最下位の福岡は12節で湘南に勝ったものの、その後は再び連敗を喫し、浮上の兆しは見えてこない。16位の湘南は2勝を挙げた一方で、3つの完封負けを喫するなど得点力不足は解消されていない。いずれのチームも現状を打破するだけの起爆剤が求められている。

明治安田生命J1リーグ 1stステージ結果(5月)
 

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