昨年12月にタイのバンコクで開催された育成年代の国際大会『第2回 U-14 アセアンドリームフットボールトーナメント』で、大会の『アセアンドリームプレイヤー』に選出された2選手が5月22日に来日し、24日にJリーグを表敬訪問しました。
『アセアンドリームフットボールトーナメント』は、選手の育成および強化、アジアサッカー全体のレベルアップだけでなく、国際交流を通じたグローバル人材の育成も視野に入れたアンダー14世代の国際大会です。昨年末に行われた第2回大会にはタイのチームを中心にアジア各国から20チームが参加し、日本からも6チーム(モンテディオ山形ジュニアユース、アルビレックス新潟U-15、川崎フロンターレU-15、清水エスパルスSSセレクション、名古屋グランパスU14、愛媛FC U-15)が参戦しました。
この大会を通じて最も才能と可能性を感じられた選手として『アセアンドリームプレイヤー』に選出されたのが、優勝したBECテロササーナ(タイ)に所属するガンタポン・キーリーレーン選手と、マレーシアU14(マレーシア)のモハマド・クッサイニ・アドゥリ選手です。両選手はともに2001年生まれの15歳で、5月24日から29日まで横浜F・マリノスアカデミーの練習に参加します。
大会アンバサダーで元ガンバ大阪の木場 昌雄氏とともにJリーグを訪問した両選手は、村井 満Jリーグチェアマンに面会。緊張した様子だったものの、キーリーレーン選手は「日本に来ることができ嬉しく思います。今回得られる経験をタイにも還元したいです」と、意気込みを語りました。
選考にもあたった木場氏は、「この2選手は、日本のクラブを相手にも力を示した選手です。今回、異なった国の環境でどれだけやれるのか。そこに期待していますし、この経験が自国の強化のきっかけ作りになれば」と、両選手を来日させた目的を説明しました。
村井チェアマンは「世界のサッカー界はヨーロッパを注目していますが、そのヨーロッパは今、アジアに注目しています。アジアの若い世代が世界に出て活躍すれば、アジアも世界の中心になれる可能性があります。一緒に頑張っていきましょう」とメッセージを送りました。
2選手は滞在期間中、練習参加だけでなく、横浜FMのトップチーム練習見学や、選手との交流、ホームタウンビジット、横浜YMCA協力による異文化交流体験、Jリーグ観戦などを行ったのち、29日に帰国する予定です。