今日の試合速報

復興への希望となるために熊本が復帰戦に挑む【プレビュー:明治安田J2 第13節】

一覧へ

2016年5月14日(土) 15:19

復興への希望となるために熊本が復帰戦に挑む【プレビュー:明治安田J2 第13節】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
復興への希望となるために熊本が復帰戦に挑む【プレビュー:明治安田J2 第13節】
約1か月ぶりにJの舞台に復帰する熊本。緊張感ある一戦での選手達のパフォーマンスに注目が集まる。

甚大な被害に見舞われた震災からおよそ1か月、熊本がようやくJリーグの舞台に戻ってくる。練習場が使用できず、避難所生活を送る選手もいた。活動休止を強いられた熊本が再び立ち上がるには相当の困難があったに違いない。いまだ被災地が混迷を極めたままであることを考えれば「サッカーどころではない」のかもしれない。それでもサッカー選手である以上、できることを示すしかない。その姿が被災者に勇気を与えることにつながっていくのであれば、それが彼らに与えられた使命なのだろう。十分な準備はできなかったはずだ。試合勘の欠如も不安要素ではある。それでも復興への希望となるべく熊本の選手たちは、全身全霊を尽くしてピッチを駆け巡るはずだ。

対する千葉は5試合白星なしと不調に陥っており、危機感は相当だろう。熊本にとって特別な一戦は、千葉にとっても覚悟の一戦となる。サッカー界に止まらず、社会的に注目を浴びる試合となるはずだ。ピッチに立つ選手にとっては少なからず普段とは異なる重圧がかかるだろうが、戦う姿勢、最後まで諦めない心といった本質を示し、サッカーの素晴らしさが改めて感じられるような試合に期待したい。

暫定ながら首位に立つ町田は北九州をホームに迎える。11試合負けなしと安定感抜群の戦いを続ける前者に対し、後者は11試合勝利なしと全く対照的な状況にある。町田が優位な立場にあるのは間違いないが、北九州はここ3試合勝利に近づきながら、あと一歩のところで白星を逃している。試合の終盤でいかに粘れるかどうか。勝利への執念を示し、今度こそ勝点3をもぎ取りたいところだ。

上位決戦を制するのは戦力に分があるC大阪か、勢いに乗る山口か。
上位決戦を制するのは戦力に分があるC大阪か、勢いに乗る山口か。

上位決戦となったのはC大阪vs山口の一戦。ともに前節は結果を出せなかったものの、ここまでの戦いぶりには間違いなく強さが備わっている。C大阪は得点力不足が気がかりながら、アグレッシブな戦いを貫く山口のスタイルを考えればチャンスはあるだろう。山口とすれば攻撃に出た際のリスクマネジメントがカギとなる。戦力面ではC大阪が勝るが、勢いでは山口が上回る。白熱の攻防が期待できそうだ。

1試合消化が少ないながら3位につける札幌は水戸の本拠地に乗り込む。前節は試合がなかっただけに、間隔があいてしまったことが札幌にどういった影響を及ぼすのか。3連勝中の勢いを上手く持ち込めれば、今節も相手を押し込む試合を展開できるだろう。一方の水戸は2試合勝利なし。もっとも前節は土壇場で追いつく粘り強さを見せているだけに、流れは悪くない。難敵相手に臆することなく立ち向かえば勝機は十分あるだろう。

前節ハットトリックと大車輪の活躍を見せた高崎は今節もチームを勝利に導くことができるか。
前節ハットトリックと大車輪の活躍を見せた高崎は今節もチームを勝利に導くことができるか。

2連勝と勢いに乗る岡山は岐阜と対戦。前節は長崎に3-0と完勝を収めるなど、攻守ともに抜群の安定感が備わる。3試合勝ち星のない岐阜を相手に、その強さを示せるか。同じく上り調子の松本は5試合白星のない讃岐とのホームゲーム。前節は高崎 寛之のハットトリックなどで東京Vを4-0と一蹴しており、その勢いをこの試合にも持ち込みたい。讃岐とすれば粘り強く耐え凌ぎ、カウンターに活路を見出したい。

再び勢いが停滞した感のある清水は徳島をホームに迎える。大前 元紀は相変わらず好調を維持しているものの、このエースに頼らない攻撃パターンも求められるだろう。また小林 伸二監督にとっては、昨季まで率いたチームとの対戦となる。熟知した相手であるだけに対策が立てやすい一方で、やりづらさもあるはずだ。指揮官のゲームマネジメントにも注目したい。

攻撃陣が好調な横浜FCは群馬と対戦。前節も徳島相手に3ゴールを奪った攻撃力は本物で、今最も勢いのあるチームのひとつと言えるだろう。群馬は10試合勝利なし。前節も3失点と守備の不安定さが露呈されている。両者の状況を考えれば横浜FCが優位に試合を運ぶことが予想されるが、群馬としても意地を見せたいところだ。前節初勝利を挙げた金沢は、今節はホームでの初白星を狙う。相手は東京V。松本に大敗を喫した後の一戦でいかに反発力を見せられるか。低迷から脱却するためにも、結果を手にしたい。

同じく迷走が続く長崎は3連勝と復調してきた山形をホームに迎える。守備陣に不安を抱える長崎は、ディエゴらタレントの揃う山形の攻撃をいかに封じこめられるかがポイント。勢いに乗る山形は今節もハードワークを貫き、4連勝を手繰り寄せられるか。愛媛vs京都は、ともに上位浮上のためにも負けられない一戦に。愛媛は勝ち切るための得点力、京都は逃げ切るための守備力。その課題をクリアにしたほうが勝利に近づくはずだ。

■各試合の見どころをチェック
水戸vs札幌
松本vs讃岐
金沢vs東京V
清水vs徳島
長崎vs山形
岡山vs岐阜
群馬vs横浜FC
千葉vs熊本
町田vs北九州
C大阪vs山口
愛媛vs京都

一覧へ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

天皇杯 決勝
2024年11月23日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード