明治安田生命J2リーグ 第5節は、3月26日(土)に全11試合が一斉開催。開幕4連勝で首位をひた走るC大阪はホームで金沢と対戦する。ここまで無失点と安定した守備が光る一方で、得点はわずかに4と爆発力には欠ける。柿谷 曜一朗の好調ぶりは頼もしいものの、他のFW陣の奮起も望まれる。対する金沢は、1分3敗で21位に低迷。前節も町田に競り負けるなど、浮上へのきっかけをつかめていない。C大阪にとっては組み易し相手と言えるが、金沢としても意地を見せたいところだ。
昨季のJ1同士の対戦となった山形vs清水は今節の注目カードだ。山形はいまだ白星がなく、清水は前節、J2初黒星を喫した。ともに昇格候補に挙げられながらスタートにつまづいた感は否めないだけに、勝点3を手にするべく、激しい攻防が繰り広げられるはずだ。
東京Vと町田の「東京クラシック」も興味深い。中島 裕希が好調な町田は、現在2連勝中。一方の東京Vも前節、徳島に勝利を収めており、連勝をかけてこの試合に臨む。ともに状態は悪くなく、同じ東京のチームに負けられないという意地もあるだろう。攻撃に特長のある両者の一戦だけに、激しい撃ち合いも期待できそうだ。
3勝1分で2位につける讃岐は、同じ四国の徳島と対戦。こちらも「東四国クラシコ」と称される試合で、隣県のライバル意識がピッチ上で火花を散らしそうだ。讃岐の好調を支えるのは、素早い攻守の切り替えと鋭いカウンター。この試合でもその特長を発揮できれば、昨季は勝てなかった徳島からも白星を手にできるはずだ。
前節清水を下した札幌は、ホームに京都を迎える。都倉 賢の活躍が光る一方で、守備もここまで2失点と安定感抜群だ。対する京都は4試合連続引き分けと勝ち切れない試合が続く。強敵が相手ではあるが、勝利への執念を見せつけて浮上のきっかけをつかみたいところだ。
悩ましい戦いが続くのは松本も同じ。今節はホームに山口を迎える。14位の前者に対し、後者は2連敗で16位に転落。ともにここまで2得点と攻撃力に課題を抱えており、立て直しのポイントはまさにここにある。昨季はJ1の松本と、J3にいた山口。地力で勝るのはホームチームだろうが、山口も臆することなく立ち向かい、本来の攻撃スタイルを取り戻したい。
劇的な展開で前節をものにした岡山は、3試合勝利から見放されている北九州と対戦。リーグ最多の8得点と攻撃力を見せつける岡山に対し、北九州は3失点と堅守が光る。「攻める岡山」「守る北九州」の構図が予想されるが、現在の調子を考えれば前者が優位か。久しぶりの勝点3確保に向けて、北九州は意地を見せられるだろうか。
2連勝中の岐阜はまだ勝利がない水戸をホームに迎える。開幕2試合で8失点と不安定だった守備を整備し、調子を上げてきた岐阜だけに、この試合でもまずは守備から試合に入りたいところ。水戸は相手の隙を付けるかがポイントとなるだろう。
前節松本に競り勝った千葉は群馬と対戦。難敵相手に結果を収めた千葉はまさに上り調子。一方の群馬は開幕2連勝のあとに2連敗とあっという間に貯金を吐き出している。このままずるずると引き下がらないためにも、ここで悪い流れを断ち切っておきたい。
山口を撃破し、今季初勝利を挙げた横浜FCはホームに愛媛を迎え撃つ。監督不在のなかで結果を残した横浜FCに対し、愛媛は3分1敗と勝ち星がない。ともに下位に低迷するなか、好転の兆しを見出したいところだ。
前節、連勝がストップした熊本だが、いまだ負けなしと好調を維持。今節はアウェイで長崎と対戦する。開幕戦以降勝利のない相手だが、昨季プレーオフに進出したように地力は備わっている。熊本とすれば絶好調の清武 功暉の決定力が、この試合でも拠りどころとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック!
札幌vs京都
山形vs清水
松本vs山口
岡山vs北九州
讃岐vs徳島
岐阜vs水戸
千葉vs群馬
東京Vvs町田
横浜FCvs愛媛
C大阪vs金沢
長崎vs熊本