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ハリルホジッチ監督「勇敢に戦い、私が要求したアグレッシブさを出してくれた」【試合後コメント:日本代表vsアフガニスタン代表】

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2016年3月25日(金) 11:09

ハリルホジッチ監督「勇敢に戦い、私が要求したアグレッシブさを出してくれた」【試合後コメント:日本代表vsアフガニスタン代表】

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ハリルホジッチ監督「勇敢に戦い、私が要求したアグレッシブさを出してくれた」【試合後コメント:日本代表vsアフガニスタン代表】
5-0の快勝に、ハリルホジッチ監督は選手たちのプレーを称えた

「美しい勝利だった。本当に勇敢に戦い、私が要求したアグレッシブさを出してくれた。試合の入りはパスに慌てた部分があった。ボールは速かったし、滑っていて、選手たちがうまくやろうとしすぎていた。そのためにパスや判断で正確さを欠いてしまった。アフガニスタンも引いて、かなりしっかり守備をしていたので、我々が仕留めるところでうまくいかなかった。GKも何回かいいセーブをした。今日、評価したいのは、チームスピリットが素晴らしかったことだ。このようなアグレッシブさを私は求めていた。相手は我々の16メートルに入ってこれなかった。FKは2、3回避けることができたが、守備は全員がうまくやってくれた。初めてこのオーガナイズを試したし、新しい選手にもチャンスを与えることで何人かの選手を休ませることができた。選手にはブラボーと言った」

――5点目をアシストしたハーフナー(マイク)選手とゴールを決めた金崎(夢生)選手の評価は?
「マイクを使うときは空中戦と、頭で折り返すという彼の長所を活かすことを考えた。日本代表はここ数年、このようなプレーが習慣化されていなかった。彼へのセンタリングを多くしたが、これはオプションだった。W杯予選の厳しいなかで、こういうオプションを試すことができた。2トップを使うときは、1人がパス、1人が点を取るという補完関係も必要だ。とにかく、今日はチームスピリットが素晴らしかった。たくさんの喜びもあったし、野心があった。たくさん要求したアグレッシブさが出た。
 夢生は新しい選手だが、彼の戦う姿勢や存在感は良かったし、よくボールを呼びこむ動きをしてくれている。アカデミックなゴールではなかったが、それでも取ってくれたのはうれしい。もう2、3点取れたとは思うが、新しい選手なので、もう少し経験と自信が必要だろう。こういった選手も評価していいと思う。マイクとは違ったソリューションのひとつだ」

――初めての2トップの手応えは? また1点目と2点目は縦方向で狙ったゴールだったが、目指していたものか?
「初めて使ったオーガナイズだが、すべてがパーフェクトだったわけではなく、慌てた状況もあった。右サイドをアフガニスタンはしっかり封じていたため、我々は左サイドに可能性を求めた。(長友)佑都と(柏木)陽介のところは、少し判断が悪いところもあった。ボールが理想的な状態で送られたわけではない。
 私としては、グラウンダーのセンタリングを入れてくれと要求した。なぜならFWが止まった状態でプレーしていて、フリーな選手を探すのが難しかった。GKとDFの間のゾーンにボールを送るべきだった。そこで慌てた状況になった。1回のトレーニングで新しいオーガナイズを試したわけだが、2試合目はもっとよくなるだろうし、数か月くらいは必要かもしれない。私はときどき、こうしたリスクをかけることをするが、それでも時間をかける必要がある。
 1点目は難しかったと思うが、アフガニスタンの選手も少し疲れていたし、我々のプレーのスキルはどんどん上がっていった。ただ、この勝利は自動的に得たものではなく、我々が追求して得たものだ。5-0で勝ったが、もっとスピードあげて、もっと点を取ることを求め続けていた」

――前半に選手が円陣を組んでディスカッションしていたのは、自分たちで考えようとしていると捉えているか?
「選手同士で話す権利はあるし、私は毎回指示をするのではなく、彼らに責任を持ってやってほしいと思っている。私はすべてを説明することはできない。この2日間、私はおそらく50回のミーティングを行った。スタッフのミーティング、個人のミーティング、全体のミーティングを合わせて、アフガニスタン戦のためだけに、それだけのミーティングを行った。グラウンドにいられる時間は少ないので、それだけのスピーチを重ねた。そうしたなかでのチームのスピリットは評価したい。
 最後の5分でも彼らは前からプレスをかけ、アフガニスタンは我々の16メートルには入ってこれなかった。こういったチームスピリットを見せることで、さらに向上できるのではないか。選手にもチョイスを説明するし、彼らも私に説明を求めてくる。すべてのアクションをデザインすることはできない。相手の形を見て、『これがいいかな』と思うものだけを提案している。ダイヤゴナルがいいのか、逆サイドで仕留めるのがいいのか、そして最後の16メートルで人数をかけるということは話している。彼らはもっともっとできると思う」

――今日の試合でこの方法を試した理由は?
「監督というものは、時々スペシャルな考え方をする。なぜかというと、まずは選手たちが、相手と比べて十分なクオリティがあるという判断があった。もちろんリスペクトはしているが、それでも何かトライはできると思った。もっと強い相手だったら、トライすべきだったかどうか分からない。親善試合だったらどうか。それはウィーだが、2次予選で愚かなことはできない。私はシンガポール戦のことを忘れていないし、選手たちにも繰り返し伝えてきた。誰も勝利をプレゼントしてはくれない。とにかく、こういった機会で試してみたかった。2、4人の選手が遅れて合流してきたため、彼らをプレーさせるリスクなどいろんな要素も含めて考えた。原口を少し真ん中気味で使ったのも新しい試みだ。柏木を少し前めにして、2人のFWを同時に起用したりと、いろんなことをトライしてみた。これでグループが豊富になる。監督として、すべての可能性をトライしておかないといけない」

――ヨハン・クライフ氏の他界について。
「これは哀しいニュースだ。歴史に残る偉大な選手が亡くなった。彼とはカンプ・ノウでの世界選抜の試合で一緒にプレーしたことがあった。私は素晴らしいゴールを2つ決めたが、主審は私のことを嫌っていたので認められなかった。彼は素晴らしいプレーヤーであり、クリエイターであった。現代フットボールに様々なものをもたらしてくれた。家族の皆さんに深くお悔やみの言葉を申し上げたい。
 それから今日は大仁邦彌会長にとっても、最後の代表戦だった。大仁会長と霜田(正浩)技術委員長が私にコンタクトをとってくれて、私をサポートし続けてくれた。私が平穏に仕事をすることができたのも彼らのおかげだ。男子、女子に関わらず、日本のフットボール界に大いに貢献してくれた。本当に深く感謝を申し上げたい。それから原(博実)さんもJFAからJリーグに移ったが、彼にも感謝している」

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