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【JSNYC鹿児島ラウンド】磐田がスコア以上の内容で熊本に会心の勝利

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2015年2月14日(土) 18:51

【JSNYC鹿児島ラウンド】磐田がスコア以上の内容で熊本に会心の勝利

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【JSNYC鹿児島ラウンド】磐田がスコア以上の内容で熊本に会心の勝利
盤石の内容で勝利した磐田。

「2015 Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」鹿児島ラウンドの第3日。パスサッカーを標榜するジュビロ磐田に対し、ロアッソ熊本が前線からプレスを仕掛けてショートカウンターを狙う展開で推移した。

序盤こそ熊本の積極性が上回ったが、磐田の名波浩監督が「開始10分くらいでリズムをつかむことができた」と振り返ったとおり、熊本の素早いプレスに対してピッチ内で高い順応性を見せた磐田がペースを握る。指揮官も「たくさん攻撃の形を作ることができた。特に前半は非常に満足している」と語ったように、1トップに入った森島康仁が幅広くターゲットになることで攻撃の起点として機能。ボールポゼッションしながらのサイド攻撃、縦への素早いアタックだけでなく、前線から連動したプレスを仕掛けるなど、各ポジションに若い選手を起用しながらもチームとしての成長を感じさせた。

試合が動いたのは15分。左サイドで相手DFを背負った状態から足下にボールを受けた森島がワントラップから鋭くターン。そのまま縦へドリブル突破を図ると、逆サイドへ狙いすました左足シュートを放ち、相手GKが弾いたところに走り込んでいたアダイウトンが詰めて磐田が先制点を奪う。

森島は「あのコースに打って、GKに弾かせたところに詰めるのはセオリーどおりのパターンなんですよ。滝二(滝川第二高)の時も自分のシュートにオカちゃん……じゃなくて(岡崎)慎司さんが詰めていたんで」と、かつての先輩とのコンビプレーを思い出しながら得点シーンを振り返った。

1-0のスコアで迎えた後半、熊本はハーフタイムに5選手を入れ替え、システムを3バックから4バックに変えて反撃を期す。53分に齊藤和樹のインターセプトから常盤聡がドリブル突破を図るが、フィニッシュまでは持ち込めず。57分には常盤の仕掛けから中央の齊藤がワンタッチでコースを変えて狙うもGK八田直樹がセーブ。63分にもカウンターから齊藤が抜け出してGKと一対一のシーンを迎えたが、これも決め切ることができない。

磐田は名波監督をして「相手が人やシステムを変えてきて、『さあ、(選手が)どう対応するかな』と思ったが、一対一のシーン以外はそんなに心配することはなかった」と言うほどの冷静さと臨機応変さを見せてうまく試合を運び、スコア以上の内容で会心の勝利。本大会を2勝1敗の2位で終え、目標に掲げるJ1昇格に手応えを感じさせる結果を出した。

対する熊本は1勝1分け1敗の3位に終わったものの、3試合を通じて果敢なスタイルと攻守にオーガナイズされたサッカーを見せ、浦和レッズと引き分けて清水エスパルスを破るなど、好内容で大会を後にしている。

文=青山知雄(サッカーキング)

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