昨シーズンの12位と13位の対決となる。その勝点差わずか1と、実力は拮抗している。ただし、リーグ戦の相性ではホームゲームで4戦全勝中という神戸に分がある。昨シーズンのＪリーグトラッキングデータによれば、1試合平均スプリント回数は神戸の151回（18チーム中11位）に対し、甲府は130回（同18位）。神戸がボールを保持して攻撃を仕掛け、甲府がじっくり守る試合展開も想像できそうだ。甲府はやはり昨シーズンの記録から、先制した試合の勝率が8割強（神戸は5割強）と高く、先行逃げ切りの展開が勝利をつかむ鍵かもしれない。
ネルシーニョ監督が2年目の指揮を執る神戸は、昨シーズンのチーム最多10得点を挙げたFW渡邉 千真が攻撃をけん引。Ｕ－２２日本代表のDF岩波 拓也ら守備陣に新加入の韓国代表GKキム スンギュがフィットすれば、大きな戦力アップとなるだろう。一方、甲府はDF山本 英臣を中心とする守備陣にほぼ変動はないものの、昨シーズンＪ１で14得点を挙げたクリスティアーノが柏から復帰するなど中盤から前線の顔触れが昨シーズンと大きく変わる。今季も続投となった佐久間 悟監督がどのような陣容で臨むかが興味深い。
