磐田と名古屋の「東海ダービー」が3シーズンぶりに実現する。1990年代に同ダービーを選手として戦った磐田の名波 浩監督、名古屋の小倉 隆史監督が古巣を率いて対戦するのも興味深い。近年の戦績では、ホームの磐田は名古屋とのリーグ戦で9試合連続勝ちなし(0勝2分7敗)、ホームゲーム4連敗中と分が悪い。監督3年目の名波監督が、指導者としては「ルーキー」の小倉監督に対し、采配で一日の長を発揮できるか。
磐田は昨シーズンの明治安田J2得点ランキング首位の20得点をマークしたFWジェイ、同4位のFWアダイウトン(17点)の決定力をJ1レベルで問う、試金石の一戦となる。昨シーズンは、古巣に復帰したMFの太田 吉彰、上田 康太が活躍しており、今シーズン復帰組のDF大井 健太郎、MF山本 康裕にも期待が懸かる。名古屋は長年チームの大黒柱として活躍し、昨季限りでチームを去った田中 マルクス闘莉王の穴をいかに埋められるか。新加入のFWシモビッチ(199センチ)、DFオーマン(191センチ)という大型スウェーデン人コンビがいかに現有戦力と融合できるかが鍵となるだろう。