13日にFIFAクラブワールドカップの準々決勝が行われ、広島がTPマゼンベ(コンゴ民主共和国)に3-0で勝利を収めました。試合後の選手コメントです。
■青山 敏弘(広島)
――全体的にいい形で進められた。
「ウチのよさが出た試合でした。今年リーグ戦でやってきた戦い、そのままが出た試合でした」
――今日の試合を臨むにあたって。
「みんなが意思統一して、相手によさを出させない。そこから自分たちのよさを出せるように整理しました」
――立ち上がり、プレッシャーを受けてピンチもありましたが。
「相手がパワーのあるチームだとわかっていましたし、プレッシャーをかけてくるスピードとか、相手のリーチの長さに慣れるのに時間がかかりました。慣れてからは、何も問題なくやれました」
――パスもしっかりつないでいたし、余裕を持って戦えていましたね。
「どうですかね。厳しい時もありましたが、耐えるところは耐えられました。それがあったから勝てたんだと思います」
――3年前越えられなかった壁を越えました。
「うーん、まだ壁だと思っていませんし、ここからがスタートだと思っています。ここからですね」
――コンディションは。
「出れば出るほどいいです」
――リバープレート戦に向けて。
「まだ何も考えていません。ここから2日間いい準備をしようと思います」
――連戦ですが、相手がどんどん強くなる。
「強ければ強いほど楽しみですし、やり甲斐があります。ただ、結果が全ての世界。サッカーはチャンスのあるスポーツ。そのチャンスを、どれだけ準備の段階で広げていけるかが勝負だと思います」
――ここまで経験を積んだものが、この大会に出せている手応えは感じますか。
「次に勝てば成長だけど、勝たなければ何もないです」
――勝負にこだわっていますね。
「頑張ります」
■塩谷 司(広島)
――ゴールについて。
「セットプレーでニアを狙うことは、スカウティングでも言われていたことでした。1本目は(佐々木)翔が入るって決まっていたんです。自分へのマークが、ついているのかついていないのか、それすらわからないくらい曖昧だったので、こぼれ球とか、翔が逸らしたボールとかが来るんじゃないかなと狙っていた。うまくそこに転がってきて、後は押し込むだけでした。ラッキーなゴールでした」
――2試合連続での得点です。
「チームに貢献できていると思います。みんながチームのために戦って、こうして結果を出せている。誰がどうとか言うのではなく、チーム全体で戦ってこれているから、ここまで来られている。それが今年の広島のよさだと思う。これからも継続していこうと思います」
――立ち上がり15分くらいは、相手の圧力がかかっていました。
「自分たちで主導権を握れる方がよかったですが、ああいう展開になってしまうと、失点せずに耐えること。相手のリズムとか、相手の足の長さとか、足の出てくるタイミングとか、そういうことに慣れたことがよかったのかなと思います。あそこで失点してしまうと、ドタバタしてしまう。ああいうところを耐えられるのは、今の広島のよさです」
――試合前から気合いが入っていたと思いますが。
「絶対に勝って、上のステージにいきたいと、みんなで話していました。そのために、しっかりいい準備をしてきて、この試合に臨んで、ケガ人の分までしっかり戦おうと話していて、チーム全体がいい雰囲気になっていることは、すごくいいことだと思う」
――ご自身の疲れについて。
「ないと言えば嘘になりますが、疲労よりもこの素晴らしい大会に出られることの嬉しさ・幸せを感じています。クラブワールドカップに出たいと思っても、出られない人の方が多いと思う。この大会に2回も出られて、すごく幸せなサッカー人生を送っているなと思いながらサッカーをやっています。前線も後ろも誰が出てもおかしくない状況で、激しいポジション争いの中でサッカーができているのが、今の広島の1番のよさです」
――しかもゴールも決めました。
「2ゴールとれましたが、それに満足せず、次もゴールを狙っていきたいです」
――あまり相手に合わせ過ぎていない。
「そこは変わらず、リーグ戦通してやってきたことです。行く時は行かなければいけませんが、あまり「前から、前から」といって、うまくいくようなチームではない。逆にどっしり構えて我慢していれば、いいことがあるよって、みんな思っていると思います。耐えなければいけない時に耐える。それが広島のよさです」
――アフリカ勢のシュートレンジの長さはJでは感じられないものだったのでは。
「あまり関係なかったです。シュートより、速いアーリークロスの方が嫌でした」
■茶島 雄介(広島)
――楽しそうに自分の持ち味を出していましたね。
「前の試合でケガ人が出てしまったことは、すごく不幸なことでした。でもチャンスが回ってきた自分に失うものは何もありません。思い切ってやるだけでした」
――普通にフィジカルで勝負したら負けそうなところを、うまく外したりできていましたね。
「それはチームのやり方がうまくはまりました。シャドーの二人がいいポジションでボールを受けることができたのは、後ろの人たちのビルドアップが素晴らしかったからだと思います」
――アシストのところは。
「ニアを狙うことはチームの狙い通りでした。1本目はすごくいいボールが蹴れたし、千葉くんが点をとったヤツは、相手がニアを警戒したので、その上を狙おうかなと思っていたら、いいボールが蹴れました」
――監督が2チーム分の選手がいるといつも話していますが、今日はまさにその通りでしたね。
「Jリーグの川崎F戦では、ヤマ(山岸)さんが点をとったり、リーグでは出場機会のないミナ(皆川)が天皇杯で点をとったりと、普段出ていない選手たちが結果を残しているので、今度は自分かなという気持ちで臨みました」