サンフレッチェ広島との第1戦に向け非公開での前日練習を行ったガンバ大阪。注目度の高さを示すべく、多くのメディアが詰めかける中、監督以下、選手たちが囲み取材に応じて口々に決意を語った。前日同様囲み取材を受けた長谷川 健太監督は、浦和レッズとの準決勝を踏まえて「浦和戦でハル(藤春)が決めた右足でのボレーのように、大きな舞台では想像もしていなかった選手が一発の力を発揮することで結果に繋げるということもある。当然、点を獲れる確率の高い選手がとってくれたら一番ですが、取れなかった時には、チーム全体でどうやってこじあけるか。全員で狙っていきたい」とコメント。『ヒーロー』が出てくることにも期待を寄せ、具体的に選手名を聞かれると「ハルに聞いてください(笑)」と、浦和戦で自らの右足ゴールを予感した藤春の『直感』に託した。
それを受け藤春は「僕の予感は試合当日にならないと働かない。ふとした瞬間にパッと降りてくるので、今日の時点では分からないです(笑)」としながらも「2試合続けて決められたら嬉しいですね」と自身の連続ゴールへの意欲を示し、かつ第1戦に向けての意気込みを語った。
「チームの雰囲気はいい。残り2試合ですべてを出し切れるかが勝負になる。最初にホームで戦えるので、しっかりゼロで抑えて得点を狙って勝ちたい。マッチアップすることになるミキッチはとてもスピードのある選手。そこを止めないと広島の得意な形で決められてしまう。それだけに、相手をさげさせるくらいの勢いで、自分から前へ、前へ、仕掛けて圧倒したい」
第1戦のキックオフは19:30。G大阪のホーム万博記念競技場はきっと、選手たちの勝利への欲が充満した、痺れる舞台になる。
[文:高村 美砂]