明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ(以下CS)出場を決めた11月22日のモンテディオ山形戦から3日。回復トレーニング、オフを挟み、CS準決勝の浦和レッズ戦に向けてガンバ大阪が練習を再開した。
全体練習を外れたのは、その山形戦で腰を痛めて途中交代となったMF倉田 秋とかねてから別メニュー調整が続いているDF岩下 敬輔の2人。それ以外の選手はフレッシュな面持ちで、約1時間半にわたってボールを蹴り、改めて浦和戦に向けてプレー、気持ちの両方を整えた。
心配される倉田の状態についてだが、今日は別メニューだったものの、痛みもかなり引いたからだろう。本人は明るい表情で語った。
「オフの間もしっかり治療に専念したせいか、今日はほとんど痛みがとれている状態。明日、リバウンドが出なければ合流する予定なので、そこでどれだけできるか。自分としてはせっかくここまできたからには試合に出たいという気持ちは強いけど、メンバーを決めるのは監督なので。とにかく自分は試合までによりよい状態に持っていけるように、できる限りの準備をするだけです」
また長谷川 健太監督も、最悪の事態を免れたことに安堵の表情を浮かべ、改めて倉田への信頼感を口にしている。
「メンバーは明日の状態をチェックしてから決めるつもりですが、秋の最近のパフォーマンス、存在感をみての通り、彼がピッチにいるか、いないかはチームにとってとても大きい。今日は別メニューでしたが状態はだいぶいいようなので。とにかく、明日の状態で決めたいと思います」
また、チーム全体のコンディションについて尋ねられた指揮官は「選手の誰もがここまできたら、という強い思いで戦ってくれている。疲れ云々を言っている選手はひとりもいないし、うちのチームにそういう心配はいらない」と断言。
「リーグ戦では年間優勝を目指してやってきましたが、3位以内に入ることも目標のひとつだった。それはチャンピオンになるためであり、ACLの出場権を得るためでもある。その『3位以内』を実現した今、ここからはてっぺん目指して戦うだけ。今日の練習を見ても、選手もかなり気持ちが入っているし、僕が言わずともいろんなことを感じていい準備ができている。とはいえ、我々は年間3位のチームですから。年間2位の浦和に対して、チャレンジャーの気持ちを忘れず、向かっていく姿勢をどこまで出せるかだと思っています」と、浦和戦に向けて改めて意気込みを語っている。
[文:高村 美砂]