明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ準決勝のガンバ大阪戦を3日後に控えた浦和レッズは25日、実戦形式のトレーニングを中心に汗を流した。
4人1組によるパス交換のトレーニングを終えた選手たちは、3分の2ほどのサイズのコートで11対11の実戦練習を実施。G大阪を想定し、サブ組のフォーメーションを4-4-2に見立てて、10分×3本の実戦練習でコンビネーションの成熟を図った。負傷で戦列を離れていた那須 大亮と森脇 良太は主力組の3バックでトレーニングをこなし、順調な回復ぶりをアピール。その一方で、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第17節のヴィッセル神戸戦を首痛で欠場した興梠 慎三が別メニューで調整するなど、G大阪戦の出場は不透明な情勢だ。
決戦が近付くなか、「ワクワクしてきた」と話したのは武藤 雄樹。「1stステージでの埼スタでの試合と同じように、締まった試合になるだろうし、その中で自分がどれだけやれるか楽しみ」と意気込みを語った。さらに武藤は2ndステージ 第14節でG大阪に敗れた試合について、「僕の中では自分たちのサッカーをできなかったふがいなさが残った。だからそんなにG大阪を恐れているわけではない」と振り返り、「相手に怖さを持ってゲームに入ることはない。僕たちの今の勢いならばガンガン最初から行ったほうがいい」と臆せず、昨季の三冠王者に挑むことを誓った。
また、守護神の西川 周作は一発勝負のレギュレーションであるCSに向けて、PK戦に突入することも想定し、「PK戦は好き。GKがヒーローになるチャンス」と語るなど、選手たちは決戦に向けた気持ちの高ぶりを抑えられない様子だった。
[文:郡司 聡]