■遠藤 保仁(MF)
「広州恒大は代表選手もいるし、良い外国籍選手もいる。間違いなくいいチームだと思います。対戦した日本のチームはあまり良い結果を残せていないですが、力的にも他のチームよりひとつ上のレベルにあると思います。アウェイで難しい試合になるとは思いますが、いい準備をして臨みたい」
――監督がベンチに入れなかったり、出場停止の選手もいますが不安はないですか?
「そうですね。出場停止なり怪我で出られない選手がいるのは最初から想定してやっていたので。監督がいないのは今までなかったですが、そうしたアクシデントなり、想定外のことをしっかり乗り越えて戦いたいと思います。サッカーは瞬時、瞬時の判断が必要なスポーツ。いすれにせよ、1回、1回止まって指示するということはできないからこそ、一番いいのは選手同士が感じ合って修正していくこと。お客さんもたくさん入るでしょうし、片野坂コーチら、コーチ陣の声も届くかも分からないので、そのへんは戦況に応じて上手く対応しつつ、コミュニケーションをしっかりとってやっていければと思います」
――アウェイでの第1戦、どんな戦いを理想と考えますか?
「もちろん勝利を第一に考えてやりたいし、アウェイゴールを取れば取るだけ有利になるとは思う。ただ、相手もしっかりしたチームだけに、そんなに大量得点を取れるとは思わないので、とにかくしっかりと勝つことを目標に戦いたい。戦う前から引き分けでいいとか、そういう風にはまったく思っていないけど、戦況を見極めて戦うことも大事だと思う」
――監督がいなくても試合の流れを汲んだ判断はできそうですか?
「できれば最後まで勝ちに拘ってやりたいと思っていますが、例えばロスタイムに入ってから、バカみたいにリスクを冒す必要はないでしょうし、そのへんはしっかりと状況を見極めながら戦わなくてはいけないと思っています」
――広州恒大のパウリーニョ選手とは代表でも戦っていますが、どういうイメージですか?
「経験豊富な選手だし、どんどん前に出てくるような感じなので、あまり日本にはいないタイプだなと。スピード、パワーもありますし、ブラジル代表になるだけの選手なので、非常に危険だなとは思います」
――パウリーニョ選手のいるゾーンは遠藤選手や今野選手ら、ボランチの選手でケアをすることになると思いますが。
「そうですね。ポジションが重なるのでボランチの選手が対応することが多くなると思います。いい仕事をさせないのは非常に重要だし、彼が前の選手に絡んでくるとやっぱり相手のペースになると思うので、エリアによっては厳しくいくことも必要だと思います」
■東口 順昭(GK)
――グラウンドの状態は?
「思ったより良かったです。全北現代の時みたいにピッチのこう配もないし、芝も日本にはない質感だけどきれいだった。ただ、めっちゃ水を撒くらしいので、それがどうなるかですね。アップが終わった後に撒くらしいので、そこは上手く対応しないと。びしょびしょどころじゃなく、浸ってしまうくらい撒かれるらしい」
――チームの雰囲気は?
「いつも通りですね。特に変わったこともなく淡々とやってます。でも今日のシュート練習はみんなめっちゃ調子が良かった。決められまくりで全然取れなかったですから(笑)」
――相手のスペシャルな選手たちにどう対応するのか?
「柏の選手が『ガンバならとりあえず流れの中で取られなかったら何とかなる』と言っていた。『とりあえず前半をゼロで終えられたらいくらでもチャンスが出てくる』とも言っていたので、そこをどう耐えられるかですね。ただ、このレベルになったらいろんな形で点を取れるチームばかりなので、どこを気を付けるかというのはないですけどね。個人的には完全アウェイの雰囲気になるのも楽しみです」
■大森 晃太郎(MF)
――1戦目はどういう戦いが理想ですか?
「点を取って勝つのが理想ですね。相手は良いチームだと分かっていますが、リスペクトしすぎず、受けすぎずに自分たちの戦いでチャレンジしていくことが大事かなと思います」
――先日の柏戦で、同じ2列目のポジションを争う阿部選手が2ゴールを決めました。刺激になりましたか?
「そうですね。自分もやらないといけないなっていう気持ちになるし、焦りっていうよりはどちらかと言うと、刺激にもなるし、普通に嬉しいですね」
――改めてACLを戦う楽しみをどういうところに感じていますか?
「日本のチームとの対戦では、試合前からお互いにいろいろ研究もして、試合の入りとかも相手の出方とかを見合ったりすることも多いけど、ACLは最初からバチバチの戦いになることがほとんどなので、そういうところは日本のチームとの対戦より楽しみではあります。ただ、相手のことがあまりよく分からないからこそ、試合の入りは大事になると思うので、広州戦も気を付けて入っていきたいと思います」