中学生の誰もが参加できるサッカー全国大会「COPA COCA-COLA 2015（日本コカ・コーラ株式会社特別協賛）」のファイナルラウンド「COPA CAMP」が静岡県裾野市の時之栖スポーツセンターで開かれている。
同大会はコカ･コーラがサポートする活動的/健康的な生活「Active Healthy Living（以下AHL）」の実現を目指して2013年に日本で初開催され、今大会で3回目。誰もが、気軽に参加できることがコンセプトで、参加チームのサッカー経験は不問。今大会も北海道から九州まで、全国各地で行われた予選大会を勝ち抜いた6チーム約90名の中学生が参加しているが、出場各チームのメンバー構成は校内のさまざまな部活の混成チームや男女の混成チームなどサッカー経験や実力、性別を問わない自由な編成となっている。前半にベンチから声援を送っていたはずのテニス部の女子が後半開始はフォワードで出場…なんて珍しい姿も見られる全国大会だ。
開会式には大会アンバサダーの松木安太郎さんと北澤豪さんが登場。北澤さんが「勝ち負けよりも一生懸命頑張ることが大事。たくさん運動して、いい汗かいて、しっかり水分補給してください」とエールを送ったほか、松木さんも得意のダジャレを織り交ぜつつ「サッカーを存分に楽しんで。全国の友達と仲良くなって帰って欲しい」とあいさつ。初日はグループリーグと順位決定戦を実施し、松木、北澤両アンバサダーとMCのケン・マスイ氏が軽妙なトークで終始会場を沸かせた。
決勝戦には浦和エリア予選代表の「越谷市立西中学校シャーク」と大阪エリア予選代表の「AC八雲」が進出したものの、両者譲らぬ激闘は0-0のまま終了。大会規定により、優勝の行方は明日（9/27）のバブルサッカー大会の結果で決まることになった。サッカー大会の順位決定方法としては異例の形だが、「勝ち負けよりもサッカーを楽しむことが大事」（大会関係者談）という大会コンセプトが反映されている。
選手同士の交流もこの大会のテーマの一つ。AC八雲の三王竣介主将（3年）は今大会を「チームのメンバーが、皆とても楽しんでいる」と話す。早朝に大阪を出発したバスは3チームによる相乗りだったが、「大阪人のノリで他のチームのみんなとも写真を撮ったりした」という。夕食後には全チーム集まってのレクリエーションも実施し、自己紹介を交えたゲームなどで交流を深めるという。
また、この大会では、出場している選手個人が、自らの性格やプレー特性などから11の「ロール」（挑戦者/守護神/韋駄天/切り札/天才肌/革命児/熱血漢/強心臓/仕事人/型破り/頭脳派）のうち、いずれかを選択してプレーしているのが特徴だ。それぞれのロールの中で、サッカーの上手い下手にかかわらず、光る個性を持った選手をＪリーグ選手OBたち審査スタッフが見定めている。各ロールから選抜された1名に大会アンバサダー賞を受賞した選手の計12名はFIFAクラブワールドカップでフラッグベアラーを務めることが決定しているため、うまく行けばバルセロナの選手に合えるチャンスがある。
明日（9/27）は、出場チームのメンバーをシャッフルした形での試合が行われるほか、バブルサッカー大会も実施される。誰もがサッカーを楽しみ、健康的な生活習慣をつくることを応援するCOPA COCA-COLA 2015は、明日も同スポーツセンターで開催される。
大会についての詳細はCOPA COCA-COLA 2015公式サイトへ。
