
明治安田J2リーグは12日と13日に第9節の10試合が開催される。
首位の千葉はアウェイで藤枝と対戦。前節は水戸を下し、2試合ぶりに勝利を手にした。ともにゴールを決めた髙橋 壱晟と田中 和樹が形成する右サイドからの攻撃がポイントになりそうだ。藤枝は鳥栖に敗れ、7試合ぶりに黒星を喫した。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。
2位の大宮は秋田の本拠地に乗り込む。前節は大分と引き分け、2試合勝利がない。それでも終了間際に追いつく粘りを披露した。今節は最終ラインを支えるガブリエウが出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握るだろう。秋田は仙台に敗れ、連勝はならなかった。立ち上がりの失点でリズムを失っただけに、試合の入りがテーマとなりそうだ。
3位の磐田はホームに熊本を迎える。前節は山形と引き分け、連勝が3で止まっている。それでも水曜日に行われたルヴァンカップでは清水とのダービーマッチをモノにし、勢いに乗る。その試合で好パフォーマンスを見せた倍井 謙がリーグ戦でも輝きを放てるか。熊本は富山と引き分け、こちらは連勝が2でストップした。過去対戦で勝利がない(3分3敗)相手を撃破し、再び勢いに乗っていきたい。

仙台vs今治は6位と4位の対戦となる。仙台は前節、秋田を下し、2連勝と調子を上げている。2試合連続クリーンシートの堅守を軸に、今節もしたたかに試合を進めていくだろう。今治は長崎を下し、7戦負けなしとしている。圧巻のハットトリックを達成したマルクス ヴィニシウスに今節もかかる期待は大きい。
5位の長崎はホームで鳥栖と対戦。前節は今治に敗れ、2連敗となった。ここ2試合で7失点を喫する守備の修正が急務となる。鳥栖は藤枝を下し、3勝目を挙げた。いずれも1-0と僅差でモノにしており、今節も長崎の攻撃に粘り強く対抗しながら、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
いわきはホームに山形を迎える。前節は甲府に敗れ、4連敗。開幕8戦未勝利と苦しい戦いが続いている。ここまでわずか3得点に留まる攻撃面のテコ入れが求められるだろう。山形は磐田と引き分け、5試合負けなしとしたが、3試合連続のドローとなった。今季はまだ結果を出せていない氣田 亮真に初ゴールは生まれるか。
水戸はホームで札幌と対戦する。前節は千葉に敗れ、連勝はならなかった。調子を上げてきた渡邉 新太がチームに勢いをもたらす活躍を見せられるか。札幌は徳島を下し、3勝目を挙げている。終了間際の決勝弾で勝ち切った勢いを今節にもつなげたいところだ。
富山はホームに山口を迎える。前節は熊本と引き分け、4試合勝利がない。この間にひとつのゴールも挙げられておらず、攻撃陣の奮起が求められるだろう。山口は愛媛と引き分け、こちらは5試合勝利なし。それでも水曜日に行われたルヴァンカップでは鹿島を下すジャイアントキリングを実現した。その流れを今節にも持ち込み、6試合ぶりに勝利を狙う。
大分はホームで徳島と対戦。前節は大宮と引き分け5戦負けなしとしたが、勝ち切れない試合も目立つ。開幕戦以来となるゴールを決めた有馬 幸太郎がチームを勝利に導く結果を残せるか。徳島は札幌に敗れ、3試合ぶりに黒星を喫した。わずか3失点の堅守が備わる一方、得点力に課題を残している。今季はまだゴールのない渡 大生に結果が求められる。
愛媛はホームに甲府を迎える。前節は山口と引き分け、連敗を4で止めたものの、開幕からまだ勝利を得られていない。今季初ゴールをマークした佐藤 亮が救世主となれるか。甲府はいわきを下し、2連勝と調子を上げてきた。守備の安定感が高まってきただけに、求められるのは得点力。三平 和司の今季初ゴールが待たれるところだ。
■各試合の見どころをチェック
仙台vs今治
いわきvs山形
水戸vs札幌
秋田vs大宮
富山vs山口
藤枝vs千葉
長崎vs鳥栖
大分vs徳島
磐田vs熊本
愛媛vs甲府