FIFAワールドカップ26アジア最終予選が25日に埼玉スタジアム２００２で行われ、日本代表はサウジアラビア代表と0-0の引き分けに終わった。
5日前にバーレーン代表を下し、すでに本大会出場を決めている日本は、前試合からスタメンを6人変更。GKの鈴木 彩艶は代わらず、3バックの左の伊藤 洋輝、真ん中の板倉 滉も2試合連続の先発入り。右には代表初スタメンとなった高井 幸大がＪリーグの選手としては唯一、メンバーに名を連ねた。
ボランチはキャプテンの遠藤 航のパートナーに田中 碧を起用。両ウイングはともに変更となり、左に中村 敬斗、右に菅原 由勢が入った。2シャドーの久保 建英はこの日もスタメン起用され、バーレーン戦で途中出場からゴールを決めた鎌田 大地が先発としてピッチに立った。そして1トップにはバーレーン戦で出番のなかった前田 大然が配置されている。
試合は立ち上がりから日本がボールを保持する展開となり、多くの時間を敵陣で過ごした。9分には高井の縦パスをきっかけに田中のスルーパスに反応した前田が決定的なシュートを放つも、ボールはポストに阻まれ先制点を奪えなかった。
その後も両サイドを起点に日本が攻め込むものの、後方で5枚のブロックを形成するサウジアラビアの守備を崩すことができない。19分には前田がハイプレスでボールを奪ってゴールに迫り、27分には久保が強烈なミドルで相手を脅かしたが、均衡を破ることができないまま試合を折り返した。
後半に入ってもボールを支配しながら攻めあぐねる展開が続くなか、日本は62分に堂安 律と伊東 純也、74分には旗手 怜央と古橋 亨梧を送り込み、攻撃のタレントを代えることで戦況打破を試みた。
スピードを生かした伊東の突破からいくつかの好機が生まれ、CKの機会も数多く獲得したものの、堅く閉ざしたサウジアラビアのゴールをこじ開けることができない。鎌田のパスに抜け出した82分の伊東の決定機もネットを揺らせなかった。
83分には南野 拓実を投入し決勝点を狙いに行った日本だったが、最後まで歓喜を呼び込むことはできず、スコアレスのままタイムアップの笛を聞いた。
■試合データ
日本vsサウジアラビア
